近代日本の美術思想〈下〉―美術批評家・岩村透とその時代

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近代日本の美術思想〈下〉―美術批評家・岩村透とその時代

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  • サイズ A5判/高さ 22cm
  • 商品コード 9784560098196
  • NDC分類 702.16
  • Cコード C0070

出版社内容情報

岩村透とは誰か。文化芸術はなぜ社会に必要か。

黒田清輝や森鴎外の盟友でありながら、忘却の彼方となった美術批評家・岩村透。
なぜ彼は忘れられたのか--美校の初代西洋美術史教授であった彼は、制作家と社会を結ぶ批評を重視し、「美術」による社会変革を試みた。1910年代の日本で、百年後の「美術と社会」を見据え、美術ジャーナリズムやアーツマネジメントを展開。言論統制下に美術行政を論じながらも早逝した彼の仕事の全貌と、驚くほど多分野の人々との共闘の足跡を辿る。

文学・絵画・彫刻・工芸・建築・社会思想などを繋ぐ学際研究、著者畢生の大作。
上下2巻で、新出図版も多数。カラー口絵各8頁。
年譜・参考文献・巻末関連資料など完備。

内容説明

黒田清輝や森鴎外の盟友でありながら、忘却の彼方となった美術批評家・岩村透。美校初代の西洋美術史教授の彼は、一九一〇年代の日本で、百年後の「美術と社会」を見据え、美術ジャーナリズムやアーツマネジメントを展開。言論統制下に美術行政を論じ、文学・絵画・彫刻・工芸から建築にまで及ぶ仕事の全貌を辿る。研究三十年、執筆十年に及ぶ畢生の大著、今ここに成る。

目次

第5部 美術行政とアーツマネジメントの先駆者(「美術問題」の輿論形成に向けて―“時言”“週報言”の戦略;海外美術情報の領分―生きて動く世界美術史;『日本美術年鑑』の百年―国内美術情報収集の意味とその継承者たち;美術行政とアーツマネジメントへのめざめ―国民美術協会という遺産;美術と建築、技芸家と社会;歴史が照らすもの―美術行政とアーツマネジメントの先駆者)
第6部 途絶された旅路―岩村教授復職却下事件の真相(ボヘミアニズムの光と闇―岩村教授復職却下事件の真相と高等遊民問題;幻の著作―二言語使用者の夢)
大樹の倒れたあとに―岩村透没後十年忌(一九二六年)本瑞寺所蔵追善作品群の意味

著者等紹介

今橋映子[イマハシエイコ]
1961年、東京生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科・教授。博士(学術)。専門は、比較文学・比較文化。『異都憧憬 日本人のパリ』(柏書房、1993年)でサントリー学芸賞、渋沢クローデル特別賞を受賞。『“パリ写真”の世紀』(白水社、2003年)で重森弘淹写真評論賞、島田謹二記念学藝賞、日本写真協会賞学芸賞を受賞。パリ神話と外国人芸術家の関係を扱った異文化表象論、都市写真を中心とする写真文化研究などを経て、2008年以降は、日本近代美術批評を思想文化の中で問い直す仕事を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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アメヲトコ

7
上下巻合わせて1504ページ! 明治末から大正末の短い期間精力的に活動し、若くして亡くなったために忘れられた美術評論家・岩村透の生涯に光を当て、その思想的可能性を示した一冊。著者30年の研究の集大成ということもあって著者の思い入れが前面に出ていて、また大部ゆえに文章の重複なども散見されますが、この時代の美術と建築、工藝の連携、アーツマネジメントの考え方、美術と表現の自由の問題など、論点豊富で大変勉強になる内容でした。2021/10/03

小谷野敦

1
岩村透復職拒否と文部省> 白眉は岩村透が美校教授から洋行して帰国後、講師への格下げを要求され断ったら復職できなかったという事件で、今橋さんはここに文部省による思想統制を見出し、和田利夫の著作を参照している。ここで気になったのが木村洋の、自然主義は政治的含意があったという説だが、「破戒」は明らかに政治的な小説だということと、「それから」における代助の「愛」に今橋さんが言及しているところ、あれは不自然な感じしか私はしないのであるが 2022/01/01

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