無の国の門―引き裂かれた祖国シリアへの旅

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無の国の門―引き裂かれた祖国シリアへの旅

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560097540
  • NDC分類 929.763
  • Cコード C0036

出版社内容情報

祖国を逃れた作家が一時帰還し、反体制派の人々の苦悩と挫折に耳を傾ける。記録する行為を通じて内戦という過酷な現実と向き合う労作

内容説明

内戦下のシリア。祖国を逃れた作家が一時帰還し、絶え間ない爆撃の下、反体制派の人々の間で暮らしながら、同胞たちを訪問し、それぞれの苦悩と挫折に耳を傾けた一年間の記録。語り伝えることを通じて、内戦という過酷な現実と向き合う試み。世界16か国で翻訳された記録文学の白眉!

目次

一度目の門
二度目の門
三度目の門

著者等紹介

ヤズベク,サマル[ヤズベク,サマル] [Yazbek,Samar]
1970年、シリア・ラタキア県ジャブラ生まれ。99年、短篇集『秋の花束』を刊行、文筆生活に入る。アサド大統領と同じくイスラーム教アラウィー派の一族の出身でありながら、2011年以降、一貫して反アサド政権の立場をとり、逮捕・拘束を経て同年夏にシリアを脱出。現在、一人娘とともにパリ在住。小説家、シナリオライター、編集者、ジャーナリストとして活躍する一方、女性を支援するNPO団体を設立。2010年、40歳未満の優れたアラブ作家「ベイルート39」の一人に選ばれる。2011年に始まったシリア蜂起の最初の4か月の日記に基づく長篇小説『交戦』を2012年に刊行。英訳は同年の国際ペンクラブのピンター文学賞「勇気ある国際的作家」を受賞した。2015年、本書『無の国の門』を刊行。現在までに16か国で翻訳され、仏訳は2016年度フランス最優秀外国文学賞(エッセイ部門)を受賞した

柳谷あゆみ[ヤナギヤアユミ]
慶應義塾大学文学研究科後期博士課程単位取得退学。早稲田大学、慶應義塾大学、首都大学東京、亜細亜大学非常勤講師(アラビア語担当)。歌人として第一歌集『ダマスカスへ行く 前・後・途中』(2012年)で第五回日本短歌協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

86
人々が、そして子供たちが自由に、平穏に生活できるように。シリアの今後を思い、起こされた無血の革命が荒廃と流血、殺意と疑心暗鬼に摺り替わってしまった。女性をレイプする事を泣きながら拒否した為に上官に殺されたムハンマド氏。守ってくれる筈の武装部隊の言葉は無意味だった事を悟り、神の名を絶叫して麓へと下る老人。崩れた瓦礫から4歳の子供を探していたら焼け焦げた愛用のアヒルの玩具が見つかった事。「空爆の標的にされてしまう」と写真撮影を止める商店の店主。そして守りたかった子供達は戦争の熱に侵されている事実に言葉を失う2020/09/06

どんぐり

85
トルコとシリアの国境に滞留する爆撃から逃れてきた人の群れ、手足を失った人たち、密航屋、出入国のブローカー、戦争で稼ぐ商人、アラブや外国人のジハード主義の戦闘員たち。2012年、2013年にトルコから祖国シリアへ3度入り、政府軍が落としていく樽爆弾やクラスター爆弾の降り注ぐなかでシリア反体制活動と避難民の人々の証言を記録した女性サマル・ヤズベクの本である。非暴力で始まったシリア革命は、いつのまにか武装闘争に転じ、ジハード主義に乗っ取られ、瓦礫と血に染まってゆく。死とともに生きることが日常になった「無の国」の2020/10/15

Willie the Wildcat

85
属性の定義と、心底の義の交錯。著者が本著で流した涙の種類が、シリアの置かれた複雑な環境を示唆。象徴が帰路、前線を振り返った時に流した涙。真実を伝えるジャーナリズムとしての使命と、アラウィー派の血筋が背負う運命が相容れないジレンマ。本来著者が目的とした主題以上に、出自が齎す著者の心情の描写で、惨劇の異なる一面を垣間見ることができた気がする。改めて認識できるのが、目的と手段の変化に伴い派生する利権を貪る/貪ろうとする輩と、背後に控える大国の思惑。「シリアには永久に戻れない。」で本著を〆る著者。言葉が出ない。2020/09/22

キムチ

59
私ごときが読み下すのは ほぼほぼ不可能内容。「理解できた、泣いた」というのは容易、が所詮欺瞞に感じる・・あらすじを書き並べたレヴューで終わりかねない。装丁の女性・・これがイスラム。筆者は祖国シリアを出たのち、3回故郷に戻っている。1年かけて、同胞の呻きを見聞きし世界中にこの「場面」を伝える事を約し。 半ばまで、感触が曖昧 読み辛かったのは固有名詞が非日常という事~酷似するものが多いのは参った。巻末に簡単な言葉の説明あれどもなかなか咀嚼できない。大国はシリアという舞台で多々の軍を動かし仮想戦線に資金を投与 2020/10/10

あさうみ

29
シリアで起こっている残虐行為に心をつぶす。すごく読みやすい、だから考えずにいられない。シリアにおけるいろいろな人々の目線で描かれる内戦の図は複雑。日常のひとときの次の瞬間には爆撃…それでも人々は死ではなく生きることに向いている。あと、この本に出てくる女性たちは逞しく美しい。2020/03/13

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