ピカソとの日々

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  • サイズ A5判/ページ数 343p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784560096802
  • NDC分類 723.36
  • Cコード C0071

出版社内容情報

伝説のメモワール、半世紀ぶりの新訳!

 20世紀を代表する巨匠とおよそ10年にわたり人生をともにした著者による唯一無二の回想録。1943年、戦時下のパリで出会い、二人の子供をもうけ、53年に別れるまでの日々が綴られている。
 二人が出会った頃、ピカソは精力的に作品を発表する一方で、戦後のヨーロッパで絶大な人気を博し、政治的にも共産党員になるなど重要な出来事があった。私生活では、妻のオルガとその息子パウロ、愛人のマリー=テレーズとその娘マヤ、さらにもう一人の愛人ドラがいた。
 他の愛人たちと違い、ピカソと同居生活を送った彼女は、誰も知ることのなかった日常生活を明かしながら、アイデアの源泉、創作の手順、芸術観、他の画家や彫刻家との関係などを本人の言葉とともに克明に記録し、類いまれな知性とユーモア、彼女自身の画家ならではの視点によって生き生きと伝えている。
 原書の刊行は1964年。ピカソの生前に出版された本書は、世界中に大きな衝撃を与え、当人からの出版差し止め請求にも屈せず、ベストセラーとなった。著者の瑞々しい文章が、ひとりの女性の成長物語として、およそ半世紀ぶりの新訳でよみがえる。

内容説明

巨匠ピカソの素顔を明かす、唯一無二の回想録。1943年、戦時下のパリ。40歳年上の巨匠との出会い、間近で見た創作の秘密、芸術観、交友関係、そして恋愛…ともに生きた10年間を克明に記録しながら、ひとりの女性としての自らの成長を綴った比類なきメモワール、待望の新訳!

著者等紹介

ジロー,フランソワーズ[ジロー,フランソワーズ] [Gilot,Fran〓oise]
1921年、パリ近郊ヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。ケンブリッジ大学とソルボンヌ大学で学ぶ。画家を志していた1943年にピカソと出会い、1946年から53年までともに暮らし、クロードとパロマの一男一女をもうける。ピカソと離別後、1955年に学生時代の友人リュック・シモンと結婚し、翌年、娘が誕生。1964年、ピカソと暮らした年月を生き生きと描いた本書『ピカソとの日々』をカールトン・レイクとの共著で刊行、世界的なベストセラーとなる。シモンとは1961年に離婚し、1970年に小児麻痺ワクチンの開発で有名なアメリカ人の医師ジョナス・ソーク博士と再婚。1990年、フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲

レイク,カールトン[レイク,カールトン] [Lake,Carlton]
1915年、アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。ボストン大学、コロンビア大学で学ぶ。第二次世界大戦中、アメリカ海軍に従軍。戦後、ニューヨーク大学で博士号を取得、作家となる。1950年から65年までパリに滞在し、「ニューヨーカー」「ニューヨーク・タイムズ」「アトランティック・マンスリー」等にマティス、ピカソ、シャガールらのインタビューや記事を寄稿。1956年に知り合ったフランソワーズ・ジローとの共著で1964年に『ピカソとの日々』を刊行。1968年、アーサー・ランサム・ヒューマン・リサーチ・センターのキュレーターに就任、フランスの芸術文化に関する資料のコレクションに尽力する。1985年、フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。2003年、名誉キュレーターとして同センターを引退。2006年、90歳で没

野中邦子[ノナカクニコ]
1950年生まれ。多摩美術大学絵画科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

34
フランソワーズ・ジローの視点から語られるピカソとの出会い、そして別れ。だが本書は、よくあるスキャンダラスで赤裸々な告白記とはまるで違う。ピカソがその知性に惚れたとされるフランソワーズは、ピカソとのまさしく知的な会話を可能としていて、それをピカソ自身も楽しんでいるのが伝わってくる(例えば、キュビズムに関する質問をフランソワーズが投げかける中で「われわれは、一時はキュビストだった。だが、あの時代から遠ざかってみるとわかる。われわれはただのキュビストであったという以上に、(つづく)2024/04/15

けいご

26
ピカソの身近な人物より見た景色を知る事でピカソをとても近くに感じる事が出来る貴重な1冊★倫理を重んじる世界の中で、自分の内なる言葉に正直に生き抜く事への代償を受け入れるピカソの姿は人生その物の在り方について考えさせられました。そんなピカソを無条件に受け入れ続けたフランソワーズもまた人生を真摯に生き抜いた人で、そんな二人の幸不幸を含めた人生の「愛」が詰まった1冊でした。人の心は流れ行くものを体全身で受け止められる度量はとても味わい深いもだな〜っと思いました。2023/05/13

ばおめい

6
●今年読んだ本の中で最高峰。ピカソは今風に言うとサイコパス。相手を悲劇の登場人物にしながらも、底から這い上がってきた人のみを愛する○私は自分の人生の始まりをまさにいま生きはじめたのだ、と。人生は生まれたときに始まるとはかぎらない○いまこの瞬間に時間を止めて、ものごとをこの時点で保っておきたい。すべてのものは量に限りがあるーとくに幸福というものは○一輪の花を見たり、何かの香りを嗅いだり自分の欲望や慰めと同じぐらい、他人のために生きることは大切になる。それは自分の時間に限りがあるということを知るからだよ2019/06/05

m

5
山田五郎氏のYouTubeで、唯一ピカソから生き延びた女性と紹介されていて興味を持った本。ピカソ 、なんて自分勝手で傲慢な男。「自分のためならなんでもするけど、他人のためにはなにもしない」というピカソ母の言葉が正に真理。フランソワーズも感情的にならず冷静に対処し、よくやったと思う。二人の娘がティファニーのデザイナーと知り、記念に何か欲しくなった(笑)2022/01/31

ノベツ

5
リタイア。淡々とピカソとの日々がえがかれ、パリの著名人も沢山出てくるし、裏話が聞けるのだが、如何せんピカソ意外に興味がないので読むのが辛い。2019/08/31

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