ヒトラーとドラッグ―第三帝国における薬物依存

個数:

ヒトラーとドラッグ―第三帝国における薬物依存

  • ウェブストアに9冊在庫がございます。(2025年05月24日 19時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560096512
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0022

出版社内容情報

「錠剤の形をしたナチズム」の実態に迫る

 ヒトラーの主治医テオドール・モレルは、一本の注射で体調不良を解決する頼りがいのある医師だった。ヒトラーはホルモン剤、鎮痛剤、覚醒剤、そしてモレルへの依存を深め、不調のたびに投薬や注射を求めるようになった。第二次世界大戦が始まり、ヒトラーは誇大妄想にとりつかれ、現実遊離が目につくようになり、軍事作戦能力も徐々に失われていった。足を引きずり、腰も曲がって、くたびれた老人のように見えた。一方、前線兵士は薬物によって「猛獣と化す」ことが目標とされ、無謀な作戦に投入され、総統大本営も制御を失い、もはや究極の破滅に突き進むしかなかった……。ヒトラーとモレルの危険な関係は、大戦の命運を左右したのか?
 本書は、ヒトラーと第三帝国が薬物に深く依存していたことを暴き、世界的ベストセラーとなった歴史ノンフィクションだ。歴史学者ハンス・モムゼンが本書の「あとがき」で、「これまでの全体像を変える本」と評したのをはじめ、イアン・カーショー、アントニー・ビーヴァーら専門家も賛辞を寄せている。著者は作家らしく、逸話を満載し、史料もきちんと渉猟し、早く続きを読みたくなるような、手に汗握る展開をみせる。

ノーマン・オーラー[オーラー]
著・文・その他

須藤 正美[ストウ マサミ]
翻訳

内容説明

「患者A」と主治医の危険な関係、大戦の命運は左右されたのか?「錠剤の形をしたナチズム」の恐るべき実態に迫る、傑作ノンフィクション!英『ガーディアン』年間最優秀図書(歴史部門)選出!

目次

第1部 国民ドラッグ「メタンフェタミン」 一九三三年~一九三八年(ブレイキング・バッド―帝国首都のドラッグ工房;一九世紀の序曲―原薬物 ほか)
第2部 ジーク・ハイ―電撃戦はメタンフェタミン戦なり 一九三九年~一九四一年(証拠探し―連邦公文書館軍事記録局(フライブルク)
ドイツの軍隊はドイツの薬物を発見する ほか)
第3部 ハイ・ヒトラー、患者Aと彼の主治医 一九四一年~一九四四年(現地訪問―アメリカ国立公文書記録管理局(ワシントンD.C)
ブンカー・メンタリティ ほか)
第4部 その後の濫用―血とドラッグ 一九四四年~一九四五年(現地訪問―連邦軍医科大学校(ミュンヘン)
奇跡の薬物を求めて ほか)

著者等紹介

オーラー,ノーマン[オーラー,ノーマン] [Ohler,Norman]
1970年、フランス国境に近いツヴァイブリュッケン生まれ。作家・ジャーナリスト。『ディー・ツァイト』、『シュピーゲル』、『シュテルン』に記事を寄稿するほか、「都市三部作」で知られる小説も発表している。ドイツのゲーテ・インスティトゥートの依頼で、イスラエルのパレスチナ地区にタウンライターとして住み、人々の暮らしをリポート。パレスチナ解散機構の故アラファト議長に、最後にインタビューしたヨーロッパ人記者としても知られる

須藤正美[ストウマサミ]
1956年生まれ。東京都立大学人文学部博士課程単位取得満期退学。ドイツ文学、特にカフカをはじめとするユダヤ系文学者の作品、ドイツ人とユダヤ人の関係史などを研究。早稲田大学(2010年まで)、中央大学、明治大学、慶應大学などで講師を務める傍ら、文芸・実務翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

56
巻末の謝辞で筆者が自分の事を「文学者が歴史専門の著者に変身」と記している。読み始めは硬い内容と思ったがボリュームある内容でも非常に読み易かった。大半はヒトラーと主治医たるモレルの所業を具に綴り解明して行く内容だが、今日にも通じる医薬の恐さを感じた。ラスト近く出てくる薬学教授の極秘共同作業は今日もなお、解明されぬ部分がありとされている。半世紀を経て かなりの部分で光があてられた第3帝国はまだ、謎がある!に驚愕。掲載されているモノクロの写真はこちらの推測の域を広げてくれる。2019/01/26

こばまり

52
倒錯したイデオロギーとその遂行は薬物によるものでなく、あくまでも薬物によって補強、継続されたものであると筆者は強調するが、恐ろしさと虚しさに慄然となる。ノンフィクションとしては饒舌との批判もあるようだがこのような分析を新刊で読めることに興奮。2019/01/20

トリオネア

32
監視国家確立のツールとされたカード式の登録簿、プロパガンダとして用いられた安楽死。経口摂取で薬物を使用する俳優女優、主婦の疲れに、むずかる幼児に、兵士が空腹や恐れを感じず眠らないように、粘膜、筋・静脈注射でもちろんヒトラーの体内にも。覚醒剤による多幸感と自信。1887年、日本ではきわめて興奮作用の強いメチルアンフェタミンを初めて合成、純粋結晶化に成功し、ヒロポンとして販売、神風特攻隊にも服用された。ハウシルトはこの日本の論文に着目し、ペルビチンを開発。万能薬として家庭に常備され、爆発的な人気薬となった。2019/08/30

くさてる

22
面白かった。題名通りの内容だけど、当時のドイツにおける薬物の扱われ方(メタンフェタミン入りのチョコ菓子まであった!)から、軍隊での使われ方、そしてあのヒトラーがどのように薬物に耽溺していったかの流れまで、小説のように読めます。戦争末期の絶望的な戦闘に向かう兵士に薬物を服用させる描写は辛かった。薬物の効果がすごいものであればるほど、それが切れた後の苦しみと無力の落差もちゃんと描写されている。なんとも圧倒させられる読み心地でした。2018/11/28

こぽぞう☆

21
図書館本。新刊の棚より。図書館にある「ヒトラー本」だいたい読んでる。原題は、本書の副題になっている「第三帝国における薬物依存」の方が近い。実際、前半は覚醒剤と軍隊の話だ。覚醒剤がなければポーランド制圧も電撃作戦も実現しなかったわけだ。ヒトラーに関しては、暗殺事件以降あらゆるドラッグ漬けで、現実逃避してたとしか思えない。著者がドイツ人なので「ヒトラーにマトモな判断は出来なかった」とはならないが。2019/06/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13069307
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品