パヴェーゼ文学集成〈1〉長篇集 鶏が鳴くまえに

電子版価格
¥5,500
  • 電子版あり

パヴェーゼ文学集成〈1〉長篇集 鶏が鳴くまえに

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000282314
  • NDC分類 978
  • Cコード C0397

著者等紹介

河島英昭[カワシマヒデアキ]
1933年東京に生まれる。東京外国語大学イタリア語学科卒業。東京外国語大学名誉教授。イタリアの文学経験を日本に根付かせるべく、数多くの作品を翻訳し、批評活動を行なってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うぼん

1
詩人パヴェーゼの乾いた散文が好きだ。ファッショ時代の殺伐とした非情世界と詩的で繊細な情景描写には違和感がなく、それが妙にリアルで惹き込まれる。とはいえ河島先生の翻訳の癖、「よいのだよ」「よいのよ」といった口語化されない会話文には都度つど引っ掛かった。60年代当時の日本語でも「いいんだよ」「いいのよ」が一般的な翻訳だったはずだ。音便化されない格助詞の「の」が辛い。また、伊語特有のフォーマル話法(敬語)の翻訳も、貴族なら「なさる」でも良いと思うが、30〜40年代の庶民会話なら丁寧語程度の言い換えでいいと思う。2023/05/10

Adore

0
『丘の中の家』について 『流刑』に引き続きパヴェーゼの自伝的要素を含む物語でありこの主人公に共通するのはお互いに行動的自由が制限されていることに気づく。 彼は丘に自らの孤独を求めて住むが、ついにドイツ兵に名前を知られ家まで迫ったことにより自由に通りを歩くことができず教会に身を潜めその後は故郷に帰るために検問を逃れようと丘から丘へ転々と移動しやっとの想いで辿り着く。 森の中で幼少期の自分を取り出した時、もう一人の実態を伴った自分が待ちかねたよう現れる 「ぼくたちはふたりとも独りのぼくたちだった」p143

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/61194
  • ご注意事項

最近チェックした商品