出版社内容情報
戦争と平和、革命と反動、英雄と民衆――二十世紀とは果たして何だったのか? 二人の巨人の人生行路から眺めた一大記念碑。敗者たちが創った新たな時代
ヴィクトリア朝末期に大英帝国の中心と辺境でそれぞれ生を受けたガンディーとチャーチル。一方は非暴力不服従運動の「マハートマ」(偉大な魂)として祈る姿、他方は第二次世界大戦でヒトラーを打ち破った「Vサイン」で印象深い。
生まれも育ちも異なる二人は、運命に引き寄せられるように、その人生で何度もすれ違い、また一度だけ直接出会ったこともあった。
本書は、大英帝国の最盛期、イギリス・インド・南アフリカで二人がどのように生まれ、覚醒し、そして敗北していったかを描いた一大ノンフィクションである。
その大きな柱になっているのは、ヴィクトリア朝末期に台頭した「ニューエイジ運動」である。ガンディーは弁護士になるためロンドンに留学中、交霊術や神智学で名を馳せたブラヴァツキー夫人によって初めて「インド」を発見する。他方、チャーチルは、ウェッブ夫妻やロイド・ジョージらとともに自由党急進派として、社会的帝国の建設に打ち込んだ。
大英帝国の栄光に邁進した二人にその後何が起きたのか? ボーア戦争の辛勝とヴィクトリア女王の死によって翳った二人の人生を辿る。上巻はシパーヒーの叛乱から世界恐慌まで。ピュリツァー賞最終候補作。
アーサー・ハーマン[ハーマン]
著・文・その他
田中 洋二郎[タナカ ヨウジロウ]
監修/翻訳
守田 道夫[モリタ ミチオ]
翻訳
内容説明
敗者たちが創った、新たな時代。戦争と平和、革命と反動、英雄と民衆、そして勝利と敗北―二十世紀とは果たして何だったのか?二人の巨人の人生行路から眺めた一大記念碑。
目次
チャーチル家とラージ
ランドルフ卿、実権を握る
権力の幻影―ガンディー家、インド、英国支配
目覚め―ロンドンと南アにおけるガンディー 一八八八~一八九五
目覚め2―インドのチャーチル 一八九六~一八九九
戦いにおける人々 一八九九~一九〇〇
一点に集中する道 一九〇〇~一九〇六
短い出会い 一九〇六~一九〇九
転換点 一九〇九~一九一〇
分かれ道 一九一一~一九一四
はるかなる橋頭堡 一九一四~一九一五
ガンディーの戦い 一九一五~一九一八
流血の惨事 一九一九~一九二〇
非協力 一九二〇~一九二二
運命の逆転 一九二二~一九二九
著者等紹介
ハーマン,アーサー[ハーマン,アーサー] [Herman,Arthur]
1956年生まれ。米ミネソタ大学卒業後、ジョンズ・ホプキンズ大学で修士号と博士号を取得。『近代を創ったスコットランド人』(守田道夫訳、昭和堂)は全世界で35万部発行され、『ガンディーとチャーチル』はピュリツァー賞最終候補になるなど、アメリカを代表する歴史家
田中洋二郎[タナカヨウジロウ]
印ネルー大学大学院修了、国際交流基金勤務
守田道夫[モリタミチオ]
東京大学経済学部卒業、丸紅勤務を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
ヘラジカ
ばたやん@かみがた
TK39