ナチズムに囚われた子どもたち―人種主義が踏みにじった欧州と家族〈上〉

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ナチズムに囚われた子どもたち―人種主義が踏みにじった欧州と家族〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 412p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560096185
  • NDC分類 230.7
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ナチ支配下のヨーロッパにおいて、ヒトラーの人種主義が子どもたちに課した過酷な処遇を、膨大な史料に基づいて包括的に論じる。「ヒトラーの子どもたち」の教化あるいは排除
 純粋な民族に属する身体的に完璧な人々によって支配され、人種的に受け入れ難く、経済的に役に立たない者は排除される――ヒトラーが実現を図った「理想郷」だ。「子どもは国民の最も貴重な宝」と『わが闘争』で宣言し、「ヒトラーの子どもたち」に教化する一方で、本書では、無数の子どもたちとその家族が迫害され、排除された惨状も明らかにする。人種至上主義に基づくナチ・ドイツの社会政策・占領政策、配下の欧州(ポーランド、フランスからロシア、ギリシアまで)の窮状を、回想録や日記など一次資料を駆使して包括的に論じた、「新たな第二次世界大戦史」といえる。
 青少年組織の活動のため降伏直後のポーランドに来た、ドイツ乙女団の少女の回想が生々しい。相手の「敵意」を感じ、人種イデオロギーに縛られながらも、飢えている子どもたちに同情を禁じ得ない真情が、胸に響く。著者はこうした声に耳を傾けながら、戦争の脅威と人種至上主義が、子どもたちとその家族に課した過酷な処遇を詳らかにする。著者は『ヨーロッパの略奪』(白水社)で「全米批評家協会賞」を受賞した歴史家。地図・図版多数収録。

リン・H・ニコラス[ニコラス]
著・文・その他

若林 美佐知[ワカバヤシ ミサチ]
翻訳

内容説明

「ヒトラーの子どもたち」の教化あるいは排除。「子どもは国民の最も貴重な宝」という『わが闘争』の宣言の一方で、無数の子どもたちを巻き込んだ惨状と「人種的に望ましくない」人々への迫害が横行する世界。戦争の脅威とヒトラーの人種主義が子どもたちと家族に課した過酷な処遇を、“全米批評家協会賞”受賞の歴史家が包括的に論じる。

目次

第1部 完全無欠のナチの創造(優生学の応用;不適格者の排除;支配人種の増殖;世界新秩序を担う者の教育;ヒトラーの子どもたち)
第2部 避難所を求めて(閉ざされた脱出口;子どもたちの救出)
第3部 ナチズムの世界化(良質な血;悪質な血)

著者等紹介

ニコラス,リン・H.[ニコラス,リンH.] [Nicholas,Lynn H.]
米国コネティカット州生まれ。大学では歴史(ヨーロッパ近代史)を専攻し、オックスフォード大学から文学士の学位を得る。1994年出版のThe Rape of Europa:The Fate of Europe’s Treasures in the Third Reich and the Second World War(『ヨーロッパの略奪 ナチス・ドイツ占領下における美術品の運命』白水社、2002年)は、ナチ・ドイツによる第二次世界大戦中の美術品略奪と連合国による奪還を扱い、同年の“全米批評家協会賞”を受賞、1999年にフランスのレジオン・ドヌールを授与され、八か国語に翻訳される

若林美佐知[ワカバヤシミサチ]
ウィーン大学博士課程哲学・自然科学部史学専攻修了、哲学博士(Doktorin der Philosophie)。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻博士課程修了、博士(人文科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイトKATE

4
ヒトラーとナチスが行った蛮行は、様々な形で語られているが、本書はヒトラーの時代において、子どもたちに与えた影響を数多くの史料と証言を基に書かれている。ヒトラーは、「子どもは国民の最も貴重な宝」と認識していたが、あくまでも“健康なアーリア人”の子どもが大事であって“該当しない”子どもは排除されていった。しかし、“健康なアーリア人”もヒトラーとナチスにとって、目的手段達成のための道具にしか見ていなかったと私は感じざるを得ない。2018/12/12

chiyo

3
★4.0 家族から引き離された非アーリア人の子どもたちは勿論、ヒトラー・ユーゲントやドイツ乙女団に所属したアーリア人の子どもたちについても綴られる。後者がナチズムに感化され、体現したことは過ちだったものの、純粋で多感な時に強制的に思想を刷り込まれたことは、悲劇以外の何物でもない。しかも、アーリア人であっても身体に障害等がある場合は容赦なく排除される現実。読めば読むほど、ナチによる人種主義政策が、あまりに愚かであまりに冷酷だったことを思い知る。同じ人間による所業とは思えないけれど、この悲劇は紛れもない事実。2019/04/14

takao

2
☆優生学はユダヤだけでなく、薄弱児も対象だった。何万人の子どもが殺害された。2022/10/28

mashumaro

2
人間が人間に対してここまで冷酷になれるとは、戦慄を覚えます。そして現代においても、民族主義や移民、難民の排斥は様々な問題を起こしている。他民族への敵意はやがて自国民の野蛮化とモラルの低下という損害となって返ってくる…という事をこのおぞましい歴史認識を通して、忘れてはいけない。ということが上巻のキモではないかと思いました。2018/11/20

ゆずこまめ

1
アーリア人なだけでは駄目で、「キチンとした」アーリア人でなくてはいけない。狂ってるし馬鹿げてるけど、それが正しい時代があった。今の日本でも障害者を殺してしまう事件があった。2021/09/28

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