アレクシス―あるいは空しい戦いについて・とどめの一撃

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アレクシス―あるいは空しい戦いについて・とどめの一撃

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560095928
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

静謐な思索の流れのあいだに激情を透かし見せる、一人称の物語。初期を代表する二篇と略年譜を収録。巻末エッセイ堀江敏幸。

著者等紹介

ユルスナール,マルグリット[ユルスナール,マルグリット] [Yourcenar,Marguerite]
1903年ベルギーのブリュッセルで、フランス貴族の末裔である父とベルギー名門出身の母とのあいだに生まれる。本名マルグリット・ド・クレイヤンクール。生後まもなく母を失い、博識な父の指導のもと、もっぱら個人教授によって深い古典の素養を身につける。1939年、第二次世界大戦を機にアメリカに渡る。51年にフランスで発表した『ハドリアヌス帝の回想』で、内外の批評家の絶賛をうけ国際的な名声を得た。68年、『黒の過程』でフェミナ賞受賞。80年、女性初のアカデミー・フランセーズ会員となる。87年、アメリカ・メイン州のマウント・デザートにて死去

岩崎力[イワサキツトム]
1931‐2015。フランス文学者、翻訳家、東京外国語大学名誉教授。東京大学教養学部大学院人文科学研究科比較文学比較文化修士課程修了。1971‐72年パリ第七大学講師。1986‐88年パリ国際大学都市日本館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ふるい

8
ユルスナールの中篇ふたつ。初期の作品だからかハドリアヌス帝より読みやすく、格調高い文章を隅々まで味わえる。とどめの一撃のほうはなんだか佐藤亜紀の小説を読んでいるみたいな感じがした。2018/03/01

pino

2
あがいて、あがいて、さっぱりするという透徹の仕方はあるんだと思う。善良さや美徳等精神性を重んじる甘美さを描く一方、自分の意思に従う苦悩と解放を肯定する叫び。ユルスナールさんは両者とも否定していないんだな。2019/04/01

u

1
昨年末「とどめの一撃」を読んだときに思ったことが、「アレクシス」にも当てはまる。語り手の「私」は、「あなた」のことを自分で思うよりも愛していたのではないか——少なくとも、愛していなかったとは言えないのではないか——。両作ともはっきり同性愛と書かれているわけではない。紋切り型を拒み、あくまで主観に留まろうとするがゆえのそうした「避けがたい歪曲」(堀江敏幸)がさらにそんな感想に説得力を与えるように思われる。語られ生き直されるのは結実しなかった愛、破局した存在の結びつきであり、あたかもその必然性を(続く)2024/01/16

原玉幸子

1
著者『ハドリアヌス帝の回想』で「仏語を学びたい(と思うほど素晴らしい)」との衝動に囚われ、以降仏人の思考形式や思想信条が何たるやに興味を持つ様になりました。妻に宛てた主人公の書簡形式の本書は、(哲学書の様な!)美的感覚に繋がりながらも、退廃的絶望的な思想や感情が元にある描写が、読者の心を動かします。そして、境遇の悲惨さ故に読み進める間ずっと惨めな気分に覆われますが、最後、憑かれた様にピアノを奏でる主人公の心情の吐露に、芸術家の本質や誕生の萌芽を感じ、通底する本作品の主題に酔いしれます。(◎2018年・春)2020/03/06

アシモ

0
文章は美しいがいつ話が始まるんだ?と思っているうちに終わった表題作。とどめの一撃は映画みたいでよかった。2023/01/29

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