ベルリン陥落1945 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 674p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560095720
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0022

出版社内容情報

第二次大戦の最終局面、空前絶後の総力戦となったベルリン攻防。世界的大ベストセラーを記録した戦史ノンフィクション!

内容説明

ヒトラーとスターリンによる殱滅の応酬を経て、最終章、戦場は首都ベルリンへ…。『第二次世界大戦1939‐45』の泰斗が活写、「戦争の本質」を突く、圧巻の戦史ノンフィクション!写真・地図多数収録。

目次

新年を迎えるベルリン
ヴィスワ河岸の「カードの家」
炎と剣、そして「崇高な怒り」
冬季大攻勢
オーデルめざして前進
東と西
後方地域の掃討
ボンメルンとオーデル橋頭堡
目標はベルリン
宮廷と参謀本部〔ほか〕

著者等紹介

ビーヴァー,アントニー[ビーヴァー,アントニー] [Beevor,Antony]
1946年生まれ。ウィンチェスター・カレッジとサンドハースト陸軍学校で学び、軍事史家ジョン・キーガンの薫陶を受ける。第11騎兵連隊将校として軍務についたのち、戦史ノンフィクションの世界的ベストセラー作家として、活躍を続けている。バークベック・カレッジ、ケント大学客員教授。『スターリングラード運命の攻囲戦1942‐1943』(朝日新聞社)でサミュエル・ジョンソン賞、ウルフソン歴史賞、ホーソーンデン賞受賞、『スペイン内戦1936‐1939』(みすず書房)でラ・ヴァンガルディア・ノンフィクション賞受賞

川上洸[カワカミタケシ]
1926年京城(ソウル)生まれ。旧制東京大学文学部言語学科卒。スラヴ語専攻。旧ソ連大使館広報部、APN通信社東京支局に勤務ののちロシア語、ポーランド語、英語からの翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Satoshi

16
スターリングラードの著者による独ソ戦終結までのドキュメント。スターリングラードでもドイツ側に利用された一般人の悲劇が描かれてたが、本作はその比ではない。ドイツ側にとらわれて強制労働されていた女性までもレイプされ、水道が出ない中、感染症が広がる。戦後のパワーバランスのためスターリンは虚偽の約束をし、英米軍をエルベ川に足止めさせたままでソ連軍はベルリンに進行する。応援軍が来るという虚偽の情報を信じたベルリンの一般市民は戦争被害にあい、女性はレイプされる。徹底抗戦なんて、勇ましいが現実は悲惨だ。2022/10/23

MUNEKAZ

15
ベルリン陥落を描いた迫真のドキュメント。戦記物としては駆け引きも何もないワンサイドゲームなのだが、末端の兵士から戦時下の市民、二人の独裁者まで多様な人々の織り成すドラマが、著者一流の「語り」でグイグイと読ませる一冊になっている。報復と野蛮さが入り混じった赤軍の暴力に慄きつつ、最後まで権力闘争をやめないナチス高官の浮世離れっぷりにも驚かされる。敗北を直視しない独裁者とその取り巻き、そしてそれを守る(故国に帰れない)外国人SS隊員たちというのは、千年帝国を謳った国の最期として、あまりに戯画的ではないだろうか。2020/12/19

富士さん

4
再読。ドイツとロシアの一次資料を博捜し、戦争というものを描き出した戦史もの傑作です。すべての人を”いち”と数える近代的感覚が行き着いた極致である独ソ戦は、人を取り換え可能な一本の肉にし、逆に人の究極の個性が垣間見れる。そういう意味で本書はとてもおもしろい本であり、示唆するところが大きいものです。特に、反抗したり死ななかったことは、敵を進んで受け入れたと同じという理屈は、性暴力の被害者への言いぐさを聞くようで、傷ついた秩序の回復が行われる際に、だれがどのように犠牲にされるかの典型を見る思いがします。2021/01/26

onepei

3
ぼろぼろと崩れていく感じ2018/05/20

ケイトKATE

2
アントニー・ビーヴァーの『スターリングラード運命の攻防戦1942-1943』が「独ソ殲滅戦」(勝手に命名)の前編としたら、『ベルリン陥落』は後編というべき作品。本書はソ連軍がドイツ領内に進攻する1945年1月からドイツが降伏する5月までの様子が前作同様に描かれている。本書で繰り返し書いているのが、ソ連兵によるドイツ領内におけるドイツ人女性へのレイプである。ソ連側は、ドイツ軍がソ連領内で同胞を大量虐殺した報復として行われたものと主張している。2017/12/28

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