出版社内容情報
壮絶な自転車レースと性交ゲームの果てに待ち受けるものとは……自らも自転車愛に憑かれた奇才による1902年刊の「現代小説」
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シッダ@涅槃
34
【読了】愛蔵版ではなく、1975年版を図書館から借りる。原書は1902年。舞台は1920年代。いや、面白かった。オススメ度★★★はある。「恋愛なんて取るに足らない行為ですよ。際限なく繰り返すことができるんですからね」という台詞をいきなり吐く主人公が、真実の愛に目覚めるまでの話、とまとめることは出来るが、トンデモ力が高くて、いかにも文芸サロンを楽しませるための小説という域を超えて面白い。もうあとは読んでみてくださいm(_ _)m。2018/01/28
23歳男性
6
木曜日は本曜日の選書で紹介されていた為手に取った。主人公マルクイユが自転車に乗って列車と競争したり、一日にできるセックスの回数を自慢したりする話。めちゃくちゃである。だがそれが面白い。常に予想のつかない角度から文章が飛んできて、読み手はそれを何とか理解しようとするうちに次の展開に巻き込まれていく。でこぼこのグランドでノックを受けているような感覚。2023/01/22
しびぞう
5
文字で味わえる白昼夢。夢のように辻褄が合わないのに目が文字から離れなくて、訳がわからぬまま進む夢のように読み終えてしまった。こういう世界は文字で味わってこそだ。2017/10/20
Mark.jr
3
機械を超える超男性を目指す男の物語。列車と1万マイル競争したり、女性と70回性交しようとしたり、やたらインド人が出て来たり、全編隙なく変態チック。2019/04/27