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  • サイズ B6判/ページ数 153p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560095317
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

大日照りの村に残った老人と盲目の犬。一本のトウモロコシの苗を守り、ネズミやオオカミと闘う。命をつなぐための、最後の手段とは?受け継がれる命の物語
 山深い農村が千年に一度の大日照りに襲われた。村人たちは干ばつから逃れるため、村を捨てて出ていく。73歳の「先じい」は、自分の畑に一本だけ芽を出したトウモロコシを守るため、村に残る決意をする。一緒に残ったのは、目のつぶれた一匹の犬「メナシ」。メナシは雨乞いの生贄として縛り上げられ、太陽の光にさらされ、目が見えなくなってしまったのだ。
 わずかなトウモロコシの粒をめぐり、ネズミとの争奪戦の日々が続く。やがて井戸も枯れ果て、水を求めて谷間に赴くと、池でオオカミの群れと出くわし、にらみ合う……。
 もはやこれまでか……先じいが最後に選んだ驚くべき手段とは?
 ネズミやオオカミとの生存競争、先じいとメナシとの心温まるやりとりを中心に、物語は起伏に富む。意外な結末を迎えるが、受け継がれる命に希望が見出され、安らかな余韻を残す。作家は村上春樹に続いてアジアで二人目となる、フランツ・カフカ賞を受賞し、ノーベル文学賞の次期候補と目される中国の巨匠。本書は魯迅文学賞をはじめ、中国国内で多数の栄誉に輝いている。また数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書に選定されている。

閻連科[エンレンカ]
作家、中国人民大学文学院教授。1958年、河南省嵩県・田湖鎮生まれ。1992年、『夏日落』が兵士の暗黒面を描いたとして批判され、発禁処分に。以降、『人民に奉仕する』(文藝春秋、2006年)が発禁処分、『丁庄の夢』(河出書房新社、2007年)が一時販売中止、2011年の『四書』が発禁処分。『愉楽』(河出書房新社、2014年)は「反革命」「反体制」と酷評されたが、権威ある魯迅文学賞、鼎鈞双年文学賞を受賞。ほかに、エッセイ『父を想う』(河出書房新社、2016年)、最新長編小説『炸裂志』がある。2014年、村上春樹に続いてアジアでは二人目となる、フランツ・カフカ賞を受賞。

谷川 毅[タニガワ ツヨシ]

内容説明

ノーベル文学賞の次期候補と目される、現代中国の巨匠が描く、“神話の世界”。本書は中国で、第二回魯迅文学賞、第八回『小説月報』百花賞、第四回上海優秀小説賞を受賞。数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書にも選定。

著者等紹介

閻連科[エンレンカ]
1958年、河南省嵩県の貧しい農村で生まれ、飢えと孤独の中で幼少期を過ごす。高校中退後、出稼ぎで鉱石運搬の重労働に従事して家計を助ける。20歳で人民解放軍に入隊し、部隊内の創作学習班に参加する。文壇と世間で注目を浴びるきっかけは、1992年に発表した『夏日落』が兵士の暗黒面を描いたとして批判され、発禁処分を受けたことだった。2004年刊行の『愉楽』(河出書房新社、2014年)は、「反革命」「反国家」など、あらゆる「反」で始まる言葉で酷評されたが、権威ある魯迅文学賞、鼎鈞双年文学賞を受賞。現在、中国人民大学文学院教授

谷川毅[タニカワツヨシ]
広島県大竹市生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学)卒業・同大学院修了。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

132
農民は死んでも半分しか死なない、大地に残した物があるから...、サン・テグジュペリ『人間の大地』の中にこのような表現がある。読書会で、ある女性がその一節をひいて、私は死んでも半分は死なないのだなと思ったと言われたことが印象的だった。ここに描かれる老人に、まさにそのことをみたように思う。命の営みは、こういうことなのだと思った。一部だけ見れば悲劇でも、広く長い目で見れば、力強さでしかない。盲の犬が最後にしたことから感じられる愛、それを理解しつつ殊更に騒がない村人と、残った者に象徴される逞しさ。圧倒される凄み。2019/10/06

キムチ

80
今年、いや一生でのベストランクに入る本だった。薄い、読み易い・・なのに、一行たりとも逃せないで文字を追う。刻苦の情景・・現れるのは先じい、盲犬、鼠、虫他は無生物~太陽、水、トウモロコシとくねくね続く尾根。発禁本を多出する作家でも、フランツ・カフカ賞を手にした実力派。ほぼ私と同年代 中国人民大学教授。読後受けるインパクトは子供の頃、西の作家の執筆~大地を読んだ時の衝撃と同種の類かな。ラスト3頁は大地における輪廻を感じる。幾度もメナシに語り掛けるじい、振り絞る力で寄り添う犬。"西の山脈の太陽がフンと鼻で笑って2023/01/21

Ikutan

68
読友さんの感想に惹かれて読んでみた。中国で数々の賞を受賞し、フランスでは学生のための推薦図書にも選定された作品。大日照りに襲われ、村人がみんな出て行ってしまった村に、一人残った先じい。雨乞いの儀式で失明した犬のメナシと一緒に、自分の畑に1本だけ生き残ったトウモロコシの苗を守ろうとサバイバルを繰り広げる。ページ数は少なく、シンプルで読みやすいのに、中身は濃密だ。五感を刺激する描写が素晴らしい。オオカミとの対峙には息をのみ、コイントスのカラクリには胸が熱くなる。ラストもよかった。これはいつまでも心に残る名作。2023/02/15

アマニョッキ

65
まぶしい。一頁目から目が眩み、そして痛む。大旱魃にみまわれ村人が逃げ去った村で、一本のトウモロコシの苗木を守り続ける老人と盲犬。彼らの生きた証を語る文章は漢文のように詩的でありながら、どこかふわりと優しく、それでいて強烈な光を放っている。虫眼鏡でじりじりと灼かれるような読書体験に言葉を失う。ノーベル文学賞に一番近いと言われているのも納得です。2020/04/02

harass

64
記録的な干魃に逃げそこねた老人と盲犬は全滅したはずの畑にとうもろこしの芽がでていることに気がつく…… 発禁作品で有名な現代中国人作家の極端に誇張したマジックリアリズム表現は健在だが後書きにあるとおり、これまでの作風とは異なっている。難解さもなく、特有のロマンチシズムがあり、一般受けするだろうなと予想はつく。他のレビュで老人と海と例えてあって、納得。再読するとまた印象が変わるのだろうが、さほど面白く思えなかった。「良い話」への偏見があるのか。すっかり捻くれたもんだわ。2017/03/02

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