内容説明
十六世紀イタリアにおいてきわめて大きな影響力をもち、自らも建築家・彫刻家であったヴァザーリが、ルネサンスを代表する芸術家たちの生涯を描いた「列伝」。関連図版多数収録。
目次
アルノルフォ・ディ・カンビオ
ニコラおよびジョヴァンニ・ピサーノ
アンドレーア・ピサーノ
アンドレーア・オルカーニャ
ヤーコポ・デルラ・クエルチャ
ルーカ・デルラ・ロッビア
ロレンツォ・ギベルティ
ブルネルレスキ
ナンニ・ディ・バンコ
ドナテルロ〔ほか〕
著者等紹介
ヴァザーリ,ジョルジョ[ヴァザーリ,ジョルジョ][Vasari,Giorgio]
イタリアの画家、建築家、美術史家。1511年アレッツォに生まれる。ミケランジェロやアンドレーア・デル・サルトらに師事したあと、フィレンツェやローマを拠点としながらイタリアの諸都市で活躍。1555年に出版された『画家・彫刻家・建築家列伝』は、13世紀後半から16世紀半ばまでのおよそ300年間、約200名におよぶイタリアの芸術家の伝記を集大成した美術史書で、文学的にも高く評価されている。1574年フィレンツェで没す
森田義之[モリタヨシユキ]
1948年生、東京芸術大学美術学部芸術学科卒。愛知県立芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユーディット
4
何回も再読。というか辞典的に使う。久しぶりに新たに出版されたけど高い(3万円以上する!)から、美術史をする人はまずこれを持ってるといいと思う。2016/07/22
しま
2
1555年に出版されたイタリア芸術家の伝記を集大成した美術史書⋯なのだが、間違いを指摘する分厚い注が本の後ろにくっついている。本も高価でネットも当然無い時代仕方ないと思うが聖書のストーリーに関する記述の誤りを指摘する注はちょっと笑った。 お気に入りの伝記はブルネレスキで、冒頭から「生来の容姿風貌は貧弱」やら「肉体の醜さを才能という時点で美しく飾る」やら、才能は賛辞しつつ外見はこき下ろし、「コロンブスの卵」ならぬ「ブルネレスキの卵」(後者の方が先)の話やライバルのギベルティとの対決など解像度が高くて面白い。2024/04/12
だん
0
ヴァザーリの「列伝」から彫刻家・建築家24人を抜粋したもの(ミケランジェロ伝は「画人伝」収録)。解説が非常に面白かった。2023/10/23
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