一八世紀の秘密外交史―ロシア専制の起源

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一八世紀の秘密外交史―ロシア専制の起源

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560094945
  • NDC分類 238.05
  • Cコード C0033

出版社内容情報

「ロシアが欲しいのは水である」

 資本主義の理論的解明に生涯を捧げたマルクス。彼はこの『資本論』に結実する探究の傍ら、1850年代、資本の文明化作用を阻むアジア的社会の研究から、東洋的専制を発見する。
 他方、クリミア戦争下に構想された本書で、マルクスはロシア的専制の起源に東洋的専制を見た。ロシア社会の専制化は、モンゴル来襲と諸公国の従属、いわゆる「タタールの軛」(1237-1462)によってもたらされたと分析したのである。
 このため、マルクスの娘、エリノアの手になる本書は歴史の闇に葬られ、とりわけ社会主義圏では一切刊行されなかったという。
 とはいえ、東洋的専制という問題意識は、その後、本書の序文を書いたウィットフォーゲルによって深められた。
 フランクフルトの社会研究所で頭角を現した彼は、『オリエンタル・デスポティズム』(1957年)に収斂していく研究で、専制の基底に大規模灌漑を要する「水力世界」を見出し、さらに、ソ連・中国の社会主義を東洋的専制の復活を見た。
 ウクライナ戦争が長期化する中、ロシアの強権体質への関心が高まっている。本書は今こそ読まれるべきだ。

内容説明

タタールのくびきがもたらしたものは?なぜロシアは膨張したのか?クリミア戦争下構想され、数奇な運命を辿った幻の書…マルクスによるロシア通史「近代ロシアの根源について」、「ロシアの海洋進出と文明化の意味」を収録。

目次

序(ウィットフォーゲル)
第1章 資料と批判 一七〇〇年代のイギリス外交とロシア
第2章 北方戦争とイギリス外交―『北方の危機』
第3章 イギリスのバルト貿易
第4章 資料と批判 イギリスとスウェーデンの防衛条約
第5章 近代ロシアの根源について
第6章 ロシアの海洋進出と文明化の意味

著者等紹介

マルクス,カール[マルクス,カール] [Marx,Karl]
1818‐1883。プロイセン王国(ドイツ)出身の哲学者、経済学者、歴史学者であり、社会主義革命、労働運動に大きな影響を与え、近代資本主義的政治経済の理論的解明に生涯を捧げた。他方、『資本論』に結実する研究の傍ら、1850年代、資本の文明化作用を阻むアジア的社会の研究から、東洋的専制主義を発見する。クリミア戦争下に構想された本書は、ロシア的専制の起源に東洋的専制を見たため、マルクス主義者によって忌避された幻の論考である

ウィットフォーゲル,カール・アウグスト[ウィットフォーゲル,カールアウグスト] [Wittfogel,Karl August]
1896‐1988。ドイツ出身の歴史家。フランクフルト大学を卒業後、フランクフルトの社会研究所で中国研究に従事し、1920年代以降、コミンテルンの中国専門家として知られるようになる。ナチスの政権掌握後、アメリカへ亡命。その後、マルクス主義から距離を置く

石井知章[イシイトモアキ]
1960年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。政治学博士。(社)共同通信社記者、ILO(国際労働機関)職員を経て、現在、明治大学商学部教授、早稲田大学大学院政治学研究科兼任講師。コロンビア大学客員研究員(2017‐2018年)、スタンフォード大学客員研究員(2007‐2008年)。主な著作として、『現代中国政治と労働社会―労働者集団と民主化のゆくえ』御茶の水書房、2010年(日本労働ペンクラブ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スターライト

5
ロシア・イギリス・スウェーデン・デンマークの動向を外交官らの書簡をもとに明らかにし、北欧諸国をけん制するためにロシアを利用したイギリスと勢力を伸長させるロシアがどう展開していくのかが描かれる。ロシアが硬軟取り混ぜて強大化していく過程やモンゴルの世界支配の「再現」、それを可能にしていくアジア的支配様式などの指摘には目からウロコ。専制国家が非専制化→その挫折→再専制化の閉じたサイクルは今後も続くという言葉には絶望。今日のロシア・ウクライナ問題を考える手引きにもなる書。2023/08/21

takao

3
ふむ2024/06/23

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