出版社内容情報
私たちはなぜ学ぶのか? そしてどう生きるべきか? エマソンからホイットマン、アンダーソンまで米文学を通して考える白熱授業!
内容説明
私たちはなぜ学ぶのか?そして、どう生きるべきか?フランクリン、トマス・ペインから、エマソン、ソロー、ホイットマン、そしてアンダーソンまで米文学を通して考える白熱授業!
目次
第1講 はじめに
第2講 ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin,1706‐90)
第3講 ラルフ・ウォルドー・エマソン(Ralph Waldo Emerson,1803‐82)
第4講 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau,1817‐62)
第5講 ウォルト・ホイットマ(Walt Whitman,1819‐92)
第6講 シャーウッド・アンダーソン(Sherwood Anderson,1876‐1941)
第7講 伊藤比呂美(1955‐)
補講 「手」シャーウッド・アンダーソン
著者等紹介
白岩英樹[シライワヒデキ]
1976年、福島県生まれ。早稲田大学卒業後、AP通信を経て、大阪芸術大学大学院で博士号を取得。現在、高知県立大学文化学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェアー
6
この本でおおまかな米文学史が見えてくる。そう、米文学は独立戦争以降しかないのだ。 心惹かれたのはシャーウッド・アンダーソン。心情が最も現代に近いように感じるから。引用されている「手」は素晴らしい。伊藤比呂美との対談も面白い。詩人が米文学を自分の道の中でどう位置付けているのかが分かる。2023/03/14
フクロウ
2
「自らのネイチャー(本性)」の外部表出こそが「声」であり、それに従って生きることこそが何より大切なことである。そうして「自らのネイチャー」は十人十色のはずであるからそのような「ネイチャー」の存在を所与とする以上は、様々な「ネイチャー」を持つ個人たち(=独立した原子)が相矛盾しつつ共存するデモクラシーの体制を必然的に帰結する。これらは原子の真空落下モデルと偶然の偏奇を思考の起点に、人間関係を含め自然体でいることを追求することで快楽=ストレス除去を目指したエピクロスの思想に繋がる。またスピノザ、漱石とも似る。2023/05/10