出版社内容情報
名著の誉れ高い「新しい古典」、待望の続巻
本書は、『ドイツ史1800-1866 市民世界と強力な国家 (上・下)』に続く、「19世紀ドイツ史三部作」の第二巻目だ。ドイツ帝国の成立を挟んで第一次世界大戦に至るまでのドイツが、「アンビバレント」な側面と問題性を孕みながらも、「モダン」な社会と文化に向かってダイナミックな発展を遂げていく様子が、社会・経済から宗教・教育・学問・芸術まで、分野ごとに詳述される。
ハンス=ウルリヒ・ヴェーラーは本書を「極めて傑出した総合を成し遂げた」歴史書と称えている。またゲルハルト・A・リッターも、「ほとんどいかなる人にもまさって、私たちの祖父や曾祖父の世界を知り、理解することを教えてくれた」と述べている。
本書は、「生活世界の全体を包括する歴史を提供する」こと、「経済、国制、階級、階級闘争、産業化、日常生活とメンタリティ、そして大いなる文化などについての多くのそれぞれの歴史を包括する歴史」を企図して執筆された、まさに圧巻の全体史だ。「ドイツ歴史家賞」受賞の巨匠による、社会史と精神文化史。
(政治史を扱う「三部作」の最終巻の邦訳も企画中。)
内容説明
「ドイツ歴史家賞」受賞の巨匠による、状態史=構造史。「生活世界の全体を包括する歴史を提供する」こと、「経済、国制、階級、階級闘争、産業化、日常生活とメンタリティ、そして大いなる文化などについての多くのそれぞれの歴史を包括する歴史」を、精細に論述。
目次
第12章 教会と宗教
第13章 教育制度
第14章 学問
第15章 芸術
第16章 プレス
第17章 陰の線
著者等紹介
ニッパーダイ,トーマス[ニッパーダイ,トーマス] [Nipperdey,Thomas]
1927~1992。ドイツ・ケルン生まれの歴史学者。ゲッティンゲン大学、ケルン大学、ケンブリッジ大学で学び、博士学位は初期ヘーゲルに関する論文で取得した。その後、哲学から歴史学に転じ、論文「1918年以前のドイツ諸政党の組織」で教授資格を取得した。最初にカールスルーエ工科大学の歴史学教授に就任し、次いでベルリン自由大学に招聘されて哲学部長を務めた後、1971年から亡くなるまでミュンヘン大学の歴史学教授として活躍した。多数の重要な論文のほかに、主要著作に本書の前巻として『ドイツ史1800-1866 市民世界と強力な国家 上・下』、本書の続巻として、Deutsche Geschichte 1866-1918.Machtstaat vor der Demokratieがある。この「19世紀ドイツ史三部作」で「ミュンスター市歴史家賞」、「ドイツ歴史家賞」の栄誉に輝いた
大内宏一[オオウチコウイチ]
1946年生まれ。ドイツ近代史。早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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