出版社内容情報
フランス発、スマホ依存症を脱するための処方箋! アテンション・エコノミーに警鐘を鳴らし、新しいデジタルメディア環境を説く。
内容説明
「プッシュ通知、うっせぇわ」と感じつつ「スマホ中毒」の毎日を過ごしている人も、「毒素」に関するエビデンスを知ることでデトックスできる!
目次
九秒間
中毒
ユートピア
悔悟
母体
方針転換
終わりのない一日
あまりにも現実的だと現実でなくなる
非対称な万華鏡
情報をめぐる不公平な闘い
闘いと治療
著者等紹介
パティノ,ブリュノ[パティノ,ブリュノ] [Patino,Bruno]
1965年生まれ。パリ政治学院准教授。ESSECビジネススクール、INSEAD卒業。ジョンズ・ホプキンズ大学にて修士号。パリ第三大学にて博士号を取得。ル・モンド、ラジオ局フランス・キュルチュール、TV局フランス・テレビジョン、アルテの要職を歴任
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年、名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部経済学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ショア
28
スマホやSNSにより突如としてアテンション・エコノミーに埋没してしまった人類。あらゆる欲望にすぐ手が届いてしまう状況。中毒症状は蔓延し時間節約のつもりが時間を奪われている不条理、フェイクやデマの拡散による誤認。早急にデトックスすべきと。本書の範囲を超えるが最近読んだ本は総じて、誘惑と刺激の世界、食品添加物や化学香料洗剤などによる長期的な健康被害、化学肥料の土壌汚染の世界などなど、短期的には楽と称して中期的に害のあるもので誘惑する経済になっている。リテラシーを持って自制しないといずれ水俣病のようになると思う2024/09/01
kubottar
18
金魚の記憶力は8秒しかない。しかし、スマホで調教された人たちも9秒しかないらしい。そこまで異常に集中力が落ちてきたのは各IT会社の行う集客のやり方だそうだ。まあ1日中スマホが手放せなくなるのは病気だとしても、1日30分ネットを観ただけでもう危ないとの指摘は驚いた。予防策としてはやはりスマホを観る時間を減らすしかない。私も午前中はスイッチをオフにするよう心がけているが、結構辛い。2022/12/25
猫森
6
「一つのことに集中できない現代人は、『スマホが映し出す世界を大海と勘違いする鉢の中の金魚のような存在』」Si On Lisant.(本を読もう)2023/03/10
アルミの鉄鍋
5
★3 9秒しか待てない金魚文明。人々がスマホに虜になるためのダークデザイン。スマホから離す為にオフライン領域が当たり前に出来る。適切な利用がこれから人々に求められるが果たして中毒の様になっている我々にそんな事出来るのかな、と思った。民間ではなく官が管理すべきだけど、官はデジタルに疎いおじさんばかりで、期待は出来ないなぁ…2023/01/23
yukitora
4
金魚は認識が9秒しか継続されず、金魚鉢の中の金魚は閉じ込められていることに気がつかない。同様に今のスマホ利用者(特に若者が多い)は8秒以内の刺激を求め、その刺激を満たされることでスマホの世界に閉じ込められている。このユーザーをスマホに閉じ込める戦略を、著者はアテンションエコノミーと呼び、GAFAM等のインフラ提供側の選択した広告収入を主とする収益モデルに寄るものと指摘している。翻訳に違和感があるのが少し残念。2023/03/06
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