李良枝セレクション

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李良枝セレクション

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  • サイズ 46判/ページ数 442p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560094549
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報



李 良枝[イ ヤンジ]
著・文・その他

温 又柔[オン ユウジュウ]
編集/解説

内容説明

日本と韓国―二つの「母国」の間で揺れ惑う個人の苦悩と葛藤を文学に昇華した作家が未来に託した小説とエッセイ。巻末に年譜を収録。

著者等紹介

李良枝[イヤンジ]
作家。1955年3月15日、山梨県南都留郡西桂町に生まれる。高校生の時に日本舞踊と琴を習う。75年、早稲田大学社会科学部に入学。早稲田大学を中退した後、荒川区のサンダル工場で働く。80年、初めてソウルに行き、巫俗舞踊を見て衝撃を受け、習い始める。81年、ソウル大学国語国文科入学。ソウルで知り合った中上健次に小説を書くことを勧められ、82年、「ナビ・タリョン」を『群像』に発表、芥川賞候補に。84年、「刻」を『群像』に発表、芥川賞候補。88年、ソウル大学を卒業。89年、「由熙(ユヒ)」で芥川賞受賞。同年3月、梨花女子大学舞踊学科大学院修士課程入学。91年、大学に通いながら「石の聲」の執筆を始める。92年、日本へ戻り「石の聲」の執筆に専念する。5月22日、急性心筋炎のため死去。享年37

温又柔[オンユウジュウ]
作家。1980年、台湾・台北市に生まれる。三歳の時に家族と東京に移住し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年、法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。李良枝の文学と出会い本格的に作家を志す。09年、「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞しデビュー。11年、『来福の家』(集英社、のち日本Uブックス)を刊行。16年、『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社)で織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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buchipanda3

114
著者は1955年に日本で生まれた韓国人(後に帰化)。日本語を母語として育ち、小説も日本語で執筆したが、その内容は二つの言語の間で苦しむ自らの姿だった。幼少から親しんだ日本語と自分のルーツだが未修得の韓国語。自分のアイデンティティーに繋がる言語が示す矛盾と数奇な人生が彼女に文章を書かせた。「由煕」は著者と同じく韓国に留学生として訪れた女性が描かれ、下宿先の同居人の目線から語られる。志半ばで日本へ戻った由煕の苦悩を愛おしくも複雑な思いで振り返る語り手。本来無意識な言葉の杖を掴むことを意識することの辛さが残る。2022/11/30

藤月はな(灯れ松明の火)

62
芥川賞を受賞した「由煕」。言葉によって出自からの断絶を強く、覚えるという過程が息苦しくなる程、生々しかった。在日韓国人2世として生まれるもどうしても祖国とは思えない、言葉の渦に耐え切れなかった由煕。カルチャーショックよりも遥かに強烈なこの体験によって彼女は「ウリナラ」という言葉と自身の意識との差に苦しんだのだと思う。日本語で密かに書き綴っていた事、韓国語で「私は偽善者です」と書き綴られたノートは壮絶である。無意識に掴んでいた言葉の杖、そして意識的に掴もうとするも掴めない言葉の杖。この後ろめたさは何だろう。2023/06/30

えりまき

17
2025(10)温又柔さんが選んだ李良枝さんの小説4篇とエッセイ3篇。台湾で生まれて日本で育った温さんと日本で生まれそだった韓国人の李さん。母語と国籍などによる偏見と差別。とても辛い読書体験でした。小説「由熙」「刻」「石の聲」「除籍謄本」。エッセイ「言葉の杖を求めて」「木蓮によせて」「私にとっての母国と日本」。 2025/01/10

takenoko

2
在日韓国人ゆえの出自のへの迷いと、言葉に対しての鋭い感性を起点とした自己洞察が、痛々しい。「あ」の母音にさえ迷いが生じたら、思いを即座に話すのは難しいだろう。伝えるべき事が無いのではないが、うまく表現できない。でも発言できないのは居ないのと一緒。 在日という要素は大きいが、それを超えてもっと奥へ考えを進める実直さに心を動かされる。 また、他人の人生を追体験しているかような緊迫した読書感だった。普段そういうことあんまり思わないんだけど。2023/02/28

takao

1
ふむ2024/11/05

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