出版社内容情報
ブレヒト、ハントケ、イェリネク……ポストドラマ演劇から「政治的な正しさ」について考える。演劇理論の泰斗を代表する10編を収録。
内容説明
ともにあるべきかたちをめぐる理論と実践。ブレヒト、ハントケ、イェリネク…ポストドラマ演劇の可能性から、「政治的な正しさ」を考えるために!演劇理論の泰斗を代表する10編を収録。
目次
1 ポストドラマ演劇はいかに政治的か?
2 揺さぶられる秩序―モデル・アンティゴネ
3 悲劇とポストドラマ演劇
4 観客について
5 『ファッツァー』試論―ベルトルト・ブレヒト
6 演劇、アウラ、ショックと映画―ヴァルター・ベンヤミン
7 この世界にともに住まうこと―ペーター・ハントケ
8 亡命の決断―アイスキュロスとエルフリーデ・イェリネク
9 対立の演劇―アイナー・シュレーフ
10 教育劇と可能性の空間
著者等紹介
レーマン,ハンス=ティース[レーマン,ハンスティース] [Lehmann,Hans‐Thies]
1944年生まれ。フランクフルト大学名誉教授。1960年代以降のおもに欧米の新しい演劇傾向に理論的根拠と見取り図を与えた『ポストドラマ演劇』(1999年)は20以上の言語に翻訳され、世界的にもっとも大きな影響をもたらした演劇学者の一人。ペーター・ソンディとジャック・デリダに学んだレーマンは、アリストテレスからヘーゲルを経てデリダやジャン=リュック・ナンシーに至る哲学をベースに、演劇と社会の根本的かつアクチュアルな関係を視界から失わず、独自の演劇史そして演劇理論を抽出し、凝縮された文体において論じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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