出版社内容情報
敗戦により抑圧から解放され、表現の自由を得て再出発した新劇界。新たな時代の波に巻き込まれながら変質していく時代を鮮やかに抉る
内容説明
社会状況の大きな変化を背にした、戦後演劇の激しい変遷。敗戦以降、岩戸景気、安保闘争、東京オリンピック開催、ベトナム戦争熾烈化などの社会の激しい変遷を受けながら、劇団制の枠を超えた運動が活発化、小劇場運動が萌芽を見せる新劇界の新しいうねりを記す。
目次
占領下の新劇界
レッド・パージの嵐の中で
独立回復
三大劇団の時代
もはや戦後ではない
異分野交流
落ち着く社会
岩戸景気の中で
嵐の安保闘争
高度経済成長の下で
大学文学部を女子学生占拠
中ソ対立の風
東京オリンピックの開催
熾烈化するベトナム戦争
著者等紹介
大笹吉雄[オオザサヨシオ]
1941年大阪生まれ。早稲田大学第一文学部卒。演劇評論家。著書に『日本現代演劇史』(全八巻、第一巻「明治・大正編」でサントリー学芸賞)、『花顔の人 花柳章太郎伝』(大佛次郎賞)、『女優二代』(読売文学賞)、『最後の岸田國士論』(芸術選奨文部科学大臣賞)他。現在サントリー学芸賞、紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞、京都賞などの選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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