出版社内容情報
マジックリアルな群像劇
いつかわからないが、一世紀ほど過去を思わせる。どこかわからないが、ヨーロッパを思わせる山の麓に建つ、山荘。
その石造りの山荘は半世紀ほど前、村の人々によって建てられ、以降も村人が管理している。かつては祠だったその場所は、キリスト教で言うところの聖人をまつり讃えるべく建てられた。
ちょうど百年前、村の長老が病に倒れ、ある修道院から修道院長が呼ばれた。彼女の祈りによってあまたの病が治癒したらしいというまことしやかな噂が広まっていたからだ。ところが、折悪く、登山中の彼女を豪雪が襲う。彼女は祈りを捧げながら山中で力尽きた。驚くべきことに村の長老は元気をとり戻し、百五十歳を超えるまで長生きしたという。彼女の祈りが届いたに違いないと、村の誰もが思った。長老は、おのが命と引きかえに自分を生かしてくれた彼女の為に祠を建てるよう、村人たちに命じたのだった。
豪雪に見舞われし百年前の山荘に、今年も、六人のシスターが巡礼に訪れる──。美しき聖職者たちによる、マジックリアルな群像劇。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ、2018年秋・紫綬褒章受章。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ケラリーノサンドロヴィッチ]
著・文・その他
内容説明
豪雪に見舞われし百年前の山荘に、今年も、六人のシスターが巡礼に訪れる―。ケラリーノ・サンドロヴィッチ、2018年秋紫綬褒章受章。美しき聖職者たちによる、マジックリアルな群像劇。
著者等紹介
ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ケラリーノサンドロヴィッチ]
1963年東京生。横浜映画専門学院(現・日本映画学校)卒。ナイロン100℃主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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