出版社内容情報
明治時代の「現代演劇」だったキワモノ歌舞伎。多彩な資料をひもときながら、名優五代目菊五郎が演じ続けたキワモノ歌舞伎を追体験・再評価し、明治という時代を生き生きと描く。 橋本治氏推薦! 「五代目尾上菊五郎は、本当に素敵な人だ。この本のタイトルからするとぶっ飛んだ人のように思えるが、「ぶっ飛んでる」と言われることを怖れない、本当の名優だ。そのひっくり返った素晴らしさを堪能してほしい。」 赤江瀑氏絶賛! 「歌舞伎に、或いは国立劇場に、こうした秀でた表現者(=矢内氏)が存在することが頼もしい。」
目次
はじめに 人悦ばせの菊五郎
第1章 散切り頭と神経病
第2章 明治の闇には悪女がいる
第3章 見世物は世界をひらく
第4章 軍服を着た菊五郎
結び たんすのひきだし
著者等紹介
矢内賢二[ヤナイケンジ]
1970年徳島生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。日本芸術文化振興会(国立劇場)勤務。専門は日本芸能史、文化資源学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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