出版社内容情報
20世紀後半にもたらされた民主主義とは何だったのか。政治学の古典であり、民主化をめぐる議論の出発点となった記念碑的著作を新訳
内容説明
権威主義が強まるいま、あらためて民主化論の古典を読む。
目次
第1章 なに?
第2章 どうして?
第3章 どのようにして?民主化の過程
第4章 どのようにして?民主化の特徴
第5章 どれくらい?
第6章 どこへ?
著者等紹介
ハンティントン,サミュエル・P.[ハンティントン,サミュエルP.] [Huntington,Samuel Phillips]
1927‐2008年。ニューヨーク市生まれ。1946年にイェール大学卒業、1951年にハーバード大学で博士号を取得。その後、長らくハーバード大学で教鞭をとった(1958‐62年にはコロンビア大学に在籍)。また、カーター政権時の国家安全保障会議スタッフ(1977‐78年)やアメリカ政治学会会長(1986‐87年)もつとめた。研究は国際政治、アメリカ政治、比較政治の幅広い分野に及び、多くの業績を残している
川中豪[カワナカタケシ]
1966年生まれ。早稲田大学法学部卒。修士(法学)早稲田大学、博士(政治学)神戸大学。アジア経済研究所地域研究センター長を経て、亜細亜大学国際関係学部教授・アジア経済研究所連携研究員。専門は、比較政治学、新興民主主義研究、政治制度論、東南アジア政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroshi Higashino
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斜め読み.揺り戻しがあるということは、民主主義体制に移行していても安心はできないと….日本に関しての記述がなかったようだけど、読み飛ばしてしまったかな?2024/09/04
sunaba
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第1章は読んだことがあったが、新訳が刊行されたタイミングで改めて手にとると、はるかに奥深い内容だった。「なに?」(第1章)から「どうして?」(第2章)、「どのようにして?」(第3章、第4章)、「どれくらい?」(第5章)、「どこへ?」(第6章)へと至る整理された明確な構成。訳者もあとがきで触れているように多数の事例分析の集積であり、途方もないほどとも思える。訳は直訳的で必ずしも読みやすくはないが、強い違和感を持つことはあまりなかった。2024/02/18