出版社内容情報
今日はアマの演劇がナショナル・シアターで上演される初日。黒人として女性として日々受ける差別に立ち向かってきたアマが、50代になってついに栄光をつかんだのだ。記念すべき今宵、家族や友人たちが集う。演劇界を共に生き抜いてきた戦友、母の希望とは異なるがしっかりした自分の意見を持つ娘をはじめ、不遇をかこつ者、努力して社会的成功を手にしたエリートなど、時代も背景も多様な12人の女性が、人生を振り返っていく。子ども時代のレイプ、小さな町での差別、子どもを抱え必死に働いてきたこと、エリートとなった娘との不仲、実の両親を知らないことなど、みな人知れず心に傷を抱えている。大切なのは共にいること。人生、捨てたもんじゃない。笑って泣かせ心揺さぶる真実の物語。英国黒人女性たちが、乗り越えてきた苦難をウィットに富んだ斬新な文体で語り、共感を呼んだ傑作長篇。作家はナイジェリア人の父とイギリス人の母のもとロンドンで生まれ、本書が7作目の小説。
「強くてしなやか、ユーモアがあって、優しくて皮肉屋 そして臆することなく真実を教えてくれる最高の女友達のようなこの小説を、好きにならないわけがない!」西加奈子(作家)
内容説明
今日はアマの『ダホメ王国最後のアマゾン』がナショナル・シアターで上演される初日。黒人として女性として日々受ける差別に立ち向かってきたアマが、50代になってついに栄光をつかんだのだ。記念すべき今宵、家族や友人たちがここに集う。演劇界を共に生き抜いてきた戦友、母の希望とは異なるがしっかりした自分の意見を持つ娘をはじめ、いまだ不遇をかこつ者、努力して社会的成功を手にしたエリートなど、背景も様々な12人の女性が、それぞれの人生を振り返っていく。子ども時代のレイプ、小さな町での差別、子どもを抱え必死に働いてきたこと、エリートとなった娘との不仲、実の両親を知らないことなど、みな人知れず心に傷を抱えている。大切なのは共にいること。人生、捨てたもんじゃない。笑って泣かせ心揺さぶる真実の物語。2019年度ブッカー賞受賞作。
著者等紹介
エヴァリスト,バーナディン[エヴァリスト,バーナディン] [Evaristo,Bernardine]
1959年、ナイジェリア人の父とイギリス人の母のもとロンドンで生まれる。7作目の小説である本書で2019年度ブッカー賞をはじめ多くの文学賞を受賞。ブッカー賞については、受賞は一作という規則を破った異例のダブル受賞で、エヴァリストは黒人として、黒人女性として初の受賞者となった。執筆活動は書評、エッセイ、ドラマ、ラジオと幅広く、“サンデイ・タイムズ・スタイル・マガジン”などのゲスト・エディターも務めた。2009年には大英勲章第5位を受章。ブルネル大学ロンドン校の創作科で教鞭を執っている
渡辺佐智江[ワタナベサチエ]
翻訳家。キャシー・アッカー『血みどろ臓物ハイスクール』(河出書房)、リチャード・フラガナン『グールド魚類画帖』『奥のほそ道』(以上、白水社)など訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
buchipanda3
どんぐり
がらくたどん
ヘラジカ
-
- 和書
- 法隆寺