アントンが飛ばした鳩―ホロコーストをめぐる30の物語

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アントンが飛ばした鳩―ホロコーストをめぐる30の物語

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560093412
  • NDC分類 936
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ポーランドでの平穏な子供時代から死と隣り合わせのナチス支配下の日々、悲喜交々の戦後を、写真家の精緻な目で綴る記録文学の傑作。

内容説明

ユダヤ人、キリスト教系ポーランド人、ロシア人捕虜、ドイツ人ながら収容された者、ナチス関係者…それぞれの人生のポートレート。PEN/マーサ・アルブランド賞ノンフィクション部門クリストファー賞受賞。

著者等紹介

ゴットフリード,バーナード[ゴットフリード,バーナード] [Gotfryd,Bernard]
1924年ポーランドのラドムでユダヤ人家庭に生まれる。第二次世界大戦中、ナチスが利用する写真館で働いていたことで初期の強制収容所への移送を免れる。その間、ポーランド統治に関わるドイツ軍関係者の残虐行為などを収めた写真を余分に現像し、ポーランド地下活動組織に渡していた。その後六つの強制収容所を生き抜き、1945年5月にグーゼン2で解放される。解放から二年後にアメリカへ移住、1957年からニューズウィーク誌のカメラマンとして活躍する。長いあいだ自身の経験を語ることはなかったが、1990年代、戦前・戦中・戦後の体験を20篇の物語で綴った『アントンが飛ばした鳩』を発表し、大きな反響を呼ぶ。ホロコーストを伝えるため主にニューヨーク近郊の高校で講演活動も精力的に行った。2016年6月ニューヨークで死去

柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年生まれ。翻訳家・アメリカ文学研究者。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、など、翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞、また2017年に早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集

広岡杏子[ヒロオカキョウコ]
1982年生まれ。翻訳家。訳書にエトガル・ケレット『銀河の果ての落とし穴』河出書房新社、ウズィ・ヴァイル『首相が撃たれた日に』河出書房新社(共訳)(以上、ヘブライ語からの邦訳)。英国ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)ヘブライ語・ユダヤ歴史学部学士課程修了。イスラエル大使館奨学金制度を利用しイスラエル・ヘブライ大学エルサレム校へ留学、イスラエル学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

127
良書の一冊。ナチス占領下の時代、六つの強制収容所を生き抜いたユダヤ人の著者の記憶を綴った短編集。苦しい話だけれど手にして良かった。少年時代から戦中、戦後まで、何げない思い出の中に感じる、差別や迫害、罪なき人の叫びが確実に心に刻まれていく。写真なら一瞬で悲惨さを伝えることができる。でも過剰な表現なしにただ記憶を記すことで、読み手はその時に関わった人の想いを想像する何倍もの時間に置かれることをひしひしと感じた。親が、子に生き延びて欲しい願いに込められたもう一つの願い。それを受けた証とも言える良書。心に沁みる。2024/02/09

ちゃちゃ

124
まず本作に出会えたことに感謝したい。著者はポーランド系ユダヤ人で、悪夢のようなホロコーストを生き延び、戦後渡米して活躍した写真家。ナチスの犠牲になった母親の願いは、生き残ってこの非道な事実を世界に伝えること。心に深い傷を負い、戦後自由の身になってから40年という時を経てようやく凄絶な記憶と向き合った貴重な手記だ。30のエピソードは、ナチスとユダヤ人という単純な二極対立構造で描かれず、各々の人物が背負うものがずしりとした重みと哀しみと憤りを放ち、人としての尊厳が浮き彫りにされる。多くの人に読まれるべき秀作。2023/07/26

モルク

119
ポーランド生まれのユダヤ人バーナードが実際に見、経験したこと、出会った人のことを記憶をたどり書き記す。第二次大戦前ポーランドのラドムで生まれ育ちユダヤ人ということで偏見はあったが平穏な日々を過ごしていた。だが大戦の勃発によりナチスに占領され、ゲットーへ。その後6つの強制収容所を経て生き延びた著者が何度も死を覚悟したホロコーストの記憶、多くの人をまじえたエピソードが描かれ、時にはお互いの立場を超えた友情、そして結局越えられなかった恋など様々な観点から心を捕まれる。実体験ならではの重みに揺さぶられた。2024/01/10

buchipanda3

108
語り手の自然体な目線の描写にとても惹かれた作品。それはホロコーストを生きながらえた懸命な体験記であり、人間という存在をただ否定や肯定に当て嵌めるのではなく、あるがままに描き出した物語とも思えた。家族の悲劇は本当にやるせない。そして彼は少年時の友人、近隣者、同じ収容所の者、ナチスの将校、出会った女性、様々な人たちとの幾つもの奇縁の話を重ねることで彼から見たホロコーストの姿を描いた。冒頭の祖母の印象的な話は彼の人生観となったのでは。情があり、達観し、正直。そんな彼が関わった叔父と叔母の結婚写真の話が良かった。2023/08/24

どんぐり

97
ナチス占領下のポーランドでホロコーストを生き延びた著者の少年時代を記憶にとどめる30篇。ゲットーから4つの強制収容所を転々と移動し、1945年5月、オーストリアのグーゼン強制収容所で解放される。自分を探している姉と兄との再会、明かされる父と母の死から思い出すSSの警備兵に棒で殴られて涙を浮かべた父とゲットーの庭にあるライラックの木陰で泣いていた母を最後に見た姿。父が大事にしていたペンと地中に埋めた祖父の遺したガルネリのバイオリン。→2023/10/03

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