出版社内容情報
ベケットが、わかるようになってきます! 「不条理演劇の最高傑作」が楽しめる“シン・ゴドー”と、「勝負の終わり」の新訳を収録。前代未聞の、笑える「沈黙劇」。
田舎道。木が一本。夕暮れどき。ウラジミール(ジジ)とエストラゴン(ゴゴ)という二人組のホームレスが、救済者ゴドーを待ちながら、ひまつぶしに興じている───『ゴドーを待ちながら』。
なにもかも失われていく「最後の物たち」の世界で、盲目のハムが、召使クロヴに暴君として振る舞っている───『エンドゲーム』。
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本全集の監修者代表の岡室美奈子氏もいうとおり、〈ベケット作品の言葉は決して抽象的で小難しいものではなく、むしろリアルな身体感覚をベースにした情感豊かな台詞が多く、笑いのエッセンスも散りばめられている。新訳では、ベケット作品が本来持っているそうした魅力が伝わり、かつ、二十一世紀を生きる私たちの身体や言語の感覚に馴染むよう、日常的な現代口語を用いてわかりやすく訳した〉(本書「はじめに」より)ことで、ベケットが、わかるようになってきます!
不条理演劇の最高傑作が楽しめる「ゴドー」と、チェスの終盤戦になぞらえられる「勝負の終わり」の新訳を2 in 1で収録。前代未聞の笑える「沈黙劇」を、わかりやすく明快な翻訳でお届けします。
サミュエル・ベケット[ベケット]
著・文・その他
岡室 美奈子[オカムロ ミナコ]
翻訳
内容説明
不条理演劇の最高傑作が楽しめる「ゴドー」と、チェスの終盤戦になぞらえられる「勝負の終わり」の新訳を収録。
著者等紹介
ベケット,サミュエル[ベケット,サミュエル] [Beckett,Samuel]
1906‐1989。アイルランド出身の劇作家・小説家。1927年、ダブリンのトリニティ・カレッジを首席で卒業。28年にパリ高等師範学校に英語講師として赴任。ダブリンやロンドンでの生活を経て、37年の終わりにパリに正式に移住。ナチス占領下には、英国特殊作戦執行部の一員としてレジスタンス運動に参加。52年『ゴドーを待ちながら』を刊行(53年に初演)。69年にノーベル文学賞を受賞。晩年まで、ミニマル・ミュージックさながらの書法で、ラジオ・テレビドラマなど数多く執筆
岡室美奈子[オカムロミナコ]
早稲田大学文学学術院教授、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館館長。芸術学博士(国立アイルランド大学ダブリン校)。サミュエル・ベケットを中心に、現代演劇論とテレビドラマ論を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイトKATE
zirou1984
あなた
nonicchi
イシザル