左利きの歴史―ヨーロッパ世界における迫害と称賛

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左利きの歴史―ヨーロッパ世界における迫害と称賛

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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560092996
  • NDC分類 491.37
  • Cコード C0022

出版社内容情報

偏見はいかにして生まれ、
解消されたか

 ヨーロッパの歴史において、左手は「邪悪な手」とされ、左利きは差別されてきた。ヨーロッパの諸言語には、右を「縁起の良いもの」、左を「不吉なもの」とした慣用表現が多く見られる。さらには、古代の呪術的信仰からキリスト教にいたるまで、右は「聖」もしくは「善」の象徴、左は「不浄」もしくは「悪」の象徴とされてきた。中世やルネサンスの名画でも、エバはしばしば禁じられた木の実を左手でもいでいる。
 ただし、現代スポーツのサウスポーを待つまでもなく、たとえば戦闘において左利きの存在が有利に働く場面があることは古代から認識されていた。一方、平等の名のもとに不寛容が広まった時代もあり、偏見の裏返しとして左利きを天才と結びつける傾向も存在する。偏見から解消への道のりは紆余曲折あった。本書は、人文科学、社会科学、自然科学のさまざまな分野を横断しながら、左利きの人たちに対する寛容と不寛容の歴史を明らかにしていく。
 中世からのテーブルマナーの変化や、美術史家は絵画からどうやって画家の利き手を見分けるのか、「右手の優越」を通して見る西洋近代の思考様式など、興味深い話が満載の文化史。

内容説明

偏見はいかにして生まれ、解消されたか。中世からのテーブルマナーの変化や絵画の分析、「右手の優越」を通して見る西洋近代の思考様式など、現代までの複雑な歴史をさまざまな角度から語る。

目次

序論
第1部 正しい手と邪悪な手(なぜ人類は右利きなのか;右手主導の規則;左利きによる秩序の転覆)
第2部 軽蔑された左利き(左利きという異常性;左利きという烙印;下等人間の特性;不寛容のはじまり;虐げられた左利き)
第3部 容認された左利き(中世の黄金時代;近代の解放にいたる長い道のり;二つの右手の神話)
第4部 称賛された左利き(左利きの卓越性;左利きの巨匠たち)
結論

著者等紹介

久保田剛史[クボタタケシ]
青山学院大学教授。左利き(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

穀雨

8
左利きのフランス人歴史家による左利きに関する本。訳者も左利きというから徹底している(?)。第一次世界大戦での塹壕掘りで左利きは重宝されたとか、中世スコットランドに左利きが非常に多い一族がいたとか、興味深いエピソードに事欠かず、わたし自身左利きなので非常におもしろく読んだ。ただ、左利きが少数派である理由については人類学的なアプローチに終始していて、もっと生物学的な事情があるのではと首をかしげてしまった。2025/04/18

6ちゃん

3
ヨーロッパにおける左利きへの差別の歴史を社会・文化面から克明に記載している。風変りというだけで謂れのない差別を受け、やがて宗教や科学にまで取り込まれていく様は、他の差別史とも共通している。根拠を辿ったら非常に証跡薄弱ということは世の常だが、それが自分にも当てはまることが多々あるのが恐ろしい。こうした書籍が差別の分だけあるだろうし、それで図書館に本棚一つを作るとよいかもしれない。2024/08/04

tenorsox

2
「左利き」という特性やそれを有する人々が世の中でどのように受け止められてきたかの歴史。差別されながらも許容→徹底的に矯正→差別も矯正もNG(現在)という大まかなトレンドの説明を中心に据えつつ、差別に反対する声を上げた人達の理屈(まともだったり頓珍漢だったり)、逆に優位性を謳った人達の理屈(同)、極端な矯正が心身に及ぼした影響、「左利きに天才多い説」の真偽等、枝葉の部分も含めて最後まで楽しく読んだ。冒頭で軽く触れている「右利きが多い理由」についてもう少し深く知りたかったが、そこは主題ではないのでやむなしか。2024/10/12

takao

2
ふむ2024/08/22

miya

2
書店で一目惚れ?して購入 「元々左利きだったけど右利きになった」という人の話を聞いたことがあるけど、そういえば最近は左利きの人よく見かけるようになったなー。なんでたろ?くらいの気持ちで気になって購入してみた本。 衝撃だったのは中世ヨーロッパではそれほどでもなかったのに、近代(19世紀〜20世紀)の方が左利きに対しての偏見が強かったのが意外だった。科学的根拠が軽薄なものは近代になるにつれて見直される傾向が強いと思っていたから。2024/08/16

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