スターリングラード〈上〉

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スターリングラード〈上〉

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  • サイズ 46判/ページ数 406p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560092743
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

出版社内容情報

『人生と運命』(みすず書房)の読者が待ち望んだその前編となる全三巻。人情味あふれる物語が居間のランプに照らされ、戦場の火炎に炙られる。市民と兵士に、さらにはドイツ兵にも同情の視線が注がれたポリフォニックな群像小説。
本書は1942年4月のヒトラーとムッソリーニ会談から、主人公の一人クルイモフがヴォルガ川を渡ってスターリングラードへ入る9月まで、5カ月未満の物語だ。冒頭、コルホーズ労働者が召集令状を受け取る心理描写の細やかさは、本書の典型的特徴だ。「老練な赤軍の将軍、新米の民兵、恐怖におののく主婦を描くとき、グロスマンは分け隔てのない思いやりと敬意をこめてペンをふるう」。そして「スターリングラード駅防衛戦の描写は『イーリアス』に匹敵しよう。グロスマンが描く、24時間以内に確実に死ぬことを知っている若者たちの内面描写は真に迫っている」。
本書は、英国のロシア文学翻訳家チャンドラー夫妻の校訂による、検閲・削除された原稿の追加を含む改訂英訳版(2019年)からの邦訳となる。

内容説明

20世紀の『戦争と平和』、大戦争をつらぬくヒューマニズム。『人生と運命』の読者が待ち望んだその前編となる全三巻。人情味あふれる物語が居間のランプに照らされ、戦場の火炎に炙られる。市民と兵士に、さらにはドイツ兵にも同情の視線が注がれたポリフォニックな群像小説。現代ロシア文学の金字塔、スターリングラード二部作ここに完結。

著者等紹介

グロスマン,ワシーリー[グロスマン,ワシーリー] [Semyonovich Grossman,Vasily]
1905年、ウクライナのユダヤ人家庭に生まれる。モスクワ大学で化学を専攻、卒業後は炭鉱で技師として働く。30年代から小説の執筆を始める。独ソ戦中は従軍記者として最前線やトレブリンカ絶滅収容所を取材する。そこでホロコーストの事実を世界で最初に報道する。52年、『正義の事業のために』(本書『スターリングラード』の初出版のタイトル)を刊行。60年、本書の後編にあたる『人生と運命』を完成させるが、KGBによってタイプ原稿を押収される。64年、死去。その後、原稿の写しがマイクロフィルムに収められて、80年にスイスにてロシア語で刊行

園部哲[ソノベサトシ]
1956年福島県生まれ。1979年一橋大学法学部卒業、三井物産入社。同社退職後、翻訳業に就く。ロンドン郊外在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テト

18
第二次世界大戦でドイツは東部戦線を拡大して当時のソビエト連邦に攻め行っていた。歴史では、非常に早い速度で南部ではウクライナを侵攻してカザフスタンに達しようとしていたし、北部はモスクワに接近していた。でも、現在進行形でこの状況を、すべての情報のない状態で何が起こっているのか、わかって行動することは難しい。奇襲を受けるスターリングラードの人々も、最初は何が起こっているのかわからなく、その時にどのように考え行動するのか、リアルな生き方がこの本のなかで進められていた。2024/08/20

アトレーユ

9
「現代版 戦争と平和」と帯にある通り、登場人物がわらわらといて、あっちであれしてる時にこっちでこれして…みたいな。でめアト的には『戦争と平和』はなぜか苦痛で挫折したのだが、これはサクサク読めてる。時代設定の差? 中巻へ突入。2025/01/23

田中峰和

7
今では加害国となったロシアだが、ナポレオン戦争と大祖国戦争では被害国であった。前者は「戦争と平和」で語られ、後者は本作で綴られる。一説によると三千万人の被害者をだした大祖国戦争だが、本作はヒトラーの演説をムッソリーニが苦々しく聞いている場面から始まる。秀吉と家康の対比のようだ。そして、侵略者のシーンから一転、多くの民衆が戦争に駆り出されていく姿に移っていく。既に息子が徴兵され、40代の父親ヴァヴィーロフにまで招集令状が届く。あまりにも多くの人物が登場するため、冒頭では、彼らの因果関係を図式化されている。2025/04/24

きゅー

7
全3巻の上巻。読み終えたがまだスターリングラード攻防戦は始まらない。多数の登場人物が出てくるが、人物一覧表と相関図のおかげでそれほど苦労しない。現代版の『戦争と平和』という意味もよく分かる。軍人、平民など身分の異なる人物数人を中心に複合的に物語が進む。それでも『戦争と平和』と異なるのは、トルストイは戦争が終わってから数十年後に本を書いたのに対して、グロスマンは第二次大戦の終結後すぐに本書を書き始めたこと。彼は戦争を客体としない。彼が耳にした多くの人々の声がここに蝟集している。2025/01/29

みんみん

3
最終巻の発売が間近になってきたため、ようやく読み始めた。1941年6月22日(ドイツ軍がソ連に侵攻した日)が、人々にとっていかに重要な日だったのか。前日の最後の平和な人々と、戦争が始まった日への想いが数人の登場人物に託して語られる。『人生と運命』初読から、約12年。この重厚で偉大な作品を送り届けてくれた関係者の方々にひたすら感謝している。2024/07/28

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