- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 海外文学
- > その他ヨーロッパ文学
出版社内容情報
過去と現在、故郷と異国の距離を埋める
過去と現在、故郷と異国の距離、土地と血の持つ意味……〈BBC国際短篇小説賞〉および〈O・ヘンリー賞〉受賞作を含む、ブルガリア出身の新鋭による鮮烈なデビュー短篇集。
「マケドニア」 脳梗塞で倒れた妻を介護する70代の主人公は、結婚前に10代の妻が受け取った恋文を偶然発見する。そこには1905年にオスマン・トルコ打倒を目指して義勇軍に加わった恋人の体験が綴られていた。
「西欧の東」 共産主義体制下のブルガリア、川によってセルビアと隔てられた国境の村に生まれた「ぼく」。対岸の村に住むヴェラへの恋心と、「西側」への憧れを募らせつつ成長する。ある日、姉が結婚を目前に国境警備隊に射殺され、家族の運命は大きく変わる……。
「ユキとの写真」 シカゴの空港で出会った日本人留学生ユキと結婚した語り手は、子供に恵まれず、祖国ブルガリアで不妊治療を受けることを決意する。祖父母の家がある北部の村に滞在中、ユキは「本物のジプシー」を見てみたいと口にする。
いずれもブルガリアの歴史や社会情勢を背景とする、長篇小説のようなスケールのある読後感を残す8つの物語。その1篇「ユキとの写真」は、現在映画化が進行中。なお、著者自身が翻訳したブルガリア語版は母国でベストセラーとなった。
ミロスラフ・ペンコフ[ペンコフ]
著・文・その他
藤井 光[フジイ ヒカル]
翻訳
内容説明
現在と過去を行き来しながら紡がれる、長篇小説のような読後感を残す8つの物語。世界15か国で翻訳された、ブルガリア出身の新鋭による鮮烈なデビュー短篇集。
著者等紹介
ペンコフ,ミロスラフ[ペンコフ,ミロスラフ] [Penkov,Miroslav]
1982年ブルガリアのガブロヴォ生まれ。幼少期に首都ソフィアに移り住み、18歳まで同地で過ごす。2001年に留学生としてアメリカ合衆国に渡り、アーカンソー大学で心理学を学んだ後、大学院では創作科に進む。2006年に発表した短篇小説「レーニン買います」が2007年のユードラ・ウェルティ賞に選ばれ、サルマン・ラシュディ編『ベスト・アメリカン・ショート・ストーリーズ2008』にも選出。2011年にデビュー作となる『西欧の東』を刊行。表題作「西欧の東」が2012年のBBC国際短編賞およびO・ヘンリー賞を受賞。現在、北テキサス大学の創作科で教鞭を執る
藤井光[フジイヒカル]
1980年大阪生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。同志社大学文学部英文学科准教授。主要訳書A・ドーア『すべての見えない光』(第三回日本翻訳大賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
蘭奢待
星落秋風五丈原
りつこ
detu