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出版社内容情報
ピュリツァー受賞作品! レーガン、ゴルバチョフの思惑と動向、科学者の修羅場と苦悩、核・生物兵器開発の恐怖を精彩に描く警世の書ピュリツァー賞受賞、傑作ノンフィクション!
1970代後半、ソ連は西側に大きな脅威となる「大陸間弾道ミサイル」を開発、80年に実戦配備した。83年、米はこれに対抗し、レーガン大統領が「スター・ウォーズ計画」を提唱した。
レーガンは反共主義者であったが、ソ連指導者たちに私信を送り続けていた。ソ連が先制攻撃を仕掛けてきたら、従来の核抑止理論は役に立たない段階に至っていると考え、「核の全廃」しか道はないという理想を抱いていた。一方ゴルバチョフも、新時代の到来を内外に訴えた。レーガンとの首脳会談では意見が合わなかったが、核戦争に勝者がないという一点で、利害の一致を見た。
ソ連崩壊後、焦眉の急は、旧ソ連に眠る核・生物兵器など「冷戦の置き土産」だった。頭脳や原材料・機材の流出を阻止すべく、米ではある「秘密作戦」が進行していた……。
「核兵器のない世界」は実現できるのか? 冷戦の「負の遺産」を清算できるのか? 20世紀の冷戦における軍拡競争、核・生物兵器をめぐる諸事件を、米ソ・国際政治の動向から、人物の心理や言動まで精細に描く。作家は『ワシントン・ポスト』紙でレーガン/ブッシュ両政権を担当、モスクワ支局長を務めた記者。
デイヴィッド・E・ホフマン[ホフマン]
1953年生まれ。『ワシントン・ポスト』でレーガン/ブッシュ政権を担当し、ロシア支局長を務めた。本書で2010年度ピュリツァー賞(ノンフィクション部門)を受賞した。
平賀 秀明[ヒラガ ヒデアキ]
内容説明
冷戦時代、レーガンは「核兵器の全廃」という理想を胸に秘めつつ、「スター・ウォーズ計画」を構想し、ソ連の脅威に対抗した。いっぽう新進のゴルバチョフも同様で、緊張する東西対立に劇的な分岐点をもたらそうと目論んでいた…。地図・口絵写真収録。ピュリツァー賞受賞作品。
目次
第1部(危地にて;ウォーゲーム;「戦争恐怖症」;細菌の悪夢;炭疽工場;死者の手;アメリカの夜明け)
第2部(「これまでのやり方じゃダメなのだ」;スパイの年;剣と楯)
著者等紹介
ホフマン,デイヴィッド・E.[ホフマン,デイヴィッドE.] [Hoffman,David E.]
米「ワシントン・ポスト」紙で、レーガン/ブッシュ両政権担当、モスクワ支局長をつとめたベテラン記者。冷戦の幕引きという20世紀の掉尾をかざる一大事件を、手に汗握る筆致で描いた『死神の報復―レーガンとゴルバチョフの軍拡競争』で、2010年、ピュリツァー賞(一般ノンフィクション部門)を受賞
平賀秀明[ヒラガヒデアキ]
1956年生まれ。早稲田大学卒業。中国通信社、共同通信社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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