- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・少女
- > ティーンズ・少女その他
内容説明
恋人の初代が密室で殺された。蓑浦は自分に恋情を抱く年上の友人・諸戸道雄に疑いを持つ。しかし事件解明の助力を願った探偵も衆人環視のもと命を奪われ、奇しくも諸戸と共に事件の真相を追うことに。ある手がかりを頼りに、二人は南紀の孤島に向かうが―。日本推理小説の祖・乱歩の長編傑作。声優・宮野真守が紡ぐ名場面朗読CDを封入。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894年、三重県生まれ。本名は平井太郎。日本推理作家協会初代理事長。早稲田大学卒業後、様々な職を経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。数多くの傑作を発表し、1965年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のせ*まり
9
これでもか!ってほどに色々なジャンルの要素が入った小説。読書の醍醐味を味わうことのできる最高のエンターテイメント小説。妖艶で、不気味で、それでもページを捲るのがやめられない。最後が上手く行きすぎな気がする分、道雄さんだってもっと幸せにしてあげてほしかった、、一冊で何冊も旅したような気分に浸るのとのできる小説ってなかなかないと思うのです。宮野真守よ、最高の出会いをありがとう(笑)2016/10/12
りんご
7
図書館で予約したところ、おしゃんてぃな表紙&まもたんの朗読CD(シングルCD)っていう、ありがたいやらもやもやするやら。 まもたん聞きたかったですが、シングルのCDって今どうやって聞くんじゃろ。CDラジカセか。なつい。 それはそうと、内容は江戸川乱歩先生て感じ。 後半はようやくちょっとはらはらしました。2017/12/21
はるサン
7
江戸川乱歩初読み。愛と憎悪と執念が入り乱れ、まさに狂気の沙汰。最後の最後まで諸戸の哀しくも一途な想いは届くことなく、諸戸もまた丈五郎の怨みつらみが創り出した狂気の一つだったのだろうか。読み終えてから表紙を見るとさらに鳥肌が立つほどに、美しいです。実は付属の宮野真守の朗読目当てに購入。諸戸の長年に渡り募り積もった想いを、妖しくも匂い立つような声色で表現していて流石です!感想トークで名探偵コ〇ンに触れているあたりは予想通りでニヤニヤしました笑2016/08/10
sui
6
104。海王文庫朗読シリーズ第18弾。相変わらず、読んでいていい気のしない話でしんどくなった…。誰にも感情移入出来ないのに、やっぱりラストの一文にはどうしようもない切なさを感じてしまってやるせないです。朗読CD、今回の朗読者は宮野さん。宮野さん好きだし上手いと思うのだけど…この作品には少し合わないかなという個人的印象です。もっと、野太いというか、低音ボイスの方に読んでみてほしかったかなー。いや、宮野さんはそれはそれで良かったですけども!(笑)2018/12/30
パイセン先輩
4
読み終わったぜー!孤島の鬼!鬼太郎誕生よりも古い時代の話しだからその時代は障害者に対して現在とはまるで違う扱いだよね。書きぶりも時代を感じるよね指がないだけで低能者!だと書いてあるし。不適切にもほどがある!おそらく実際に丈五郎みたいな人いたんだろうなって思った。世の中に恨みを持っている障害者なんていまも昔もいるけど昔ものほうが断然多いと思う 。BL要素が少し入ってたけどそのあたりはとってもよく書かれてて良かった!最後まで諸戸は蓑浦くんが好きだった、怖いくらいにでも本当に愛していたんだなーっとも思えたよな。2024/03/05