内容説明
前金に手をつけながら、もう何年も書きあぐねている作家フランソワ59歳。最愛のママンの家に足を向けられないまま、ひたすら過去の甘い追憶・文学談義・お色気話に現を抜かしているが、いつしか妄想が妄想を生み、彼の苦悶は幾重にも変奏されていく―脱線の名手による、ゴンクール賞受賞作。抱腹絶倒のマトリョーシカ小説。
著者等紹介
ヴェイエルガンス,フランソワ[ヴェイエルガンス,フランソワ][Weyergans,Francois]
1941年ベルギー・ブリュッセル生まれ。パリ在住。モーリス・ベジャールのドキュメンタリーを始め、何本かの短編映画を監督・制作したのち、1973年『道化師Le Pitre』を発表、作家としてのキャリアをスタートさせる。代表作に『コプト人マケールMacaire le Copte』(1981年、ドゥ・マゴ賞)、『ボクサーの錯乱 La D´emence du boxeur』(1992年、ルノドー賞)、『フランツとフランソワ Franz et Francois』(1997年、フランス語大賞)など。『母の家で過ごした三日間』は、ウエルベックやトゥーサンの作品を抑え、2005年ゴンクール賞に輝いた
渋谷豊[シブヤユタカ]
1968年生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。パリ第四大学文学博士。信州大学人文学部准教授。専門は、フランス現代文学、比較文学。訳書エマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』『きみのいもうと』(白水社、この二作で第十三回日仏翻訳文学賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
バナナフィッシュ。
中玉ケビン砂糖
bitotakeshi
童 貞夫