出版社内容情報
悲しみや怒り、共感について歴史的に遡って明らかにしながら、それらが「感情」として一括りにされるようになった変遷を浮き彫りにする。
【目次】
内容説明
悲しみ、メランコリー、恐怖、喜び、怒り、熱狂、共感、そして、愛…。今日の私たちが「感情」とみなすこれらの精神状態は、言語、文化、信仰、生活様式における長く多様な歴史的変化の産物である。本書は、「エモーション(emotion)」という言葉の問題に始まり、感情と道徳/宗教、あるいは感情と医学的な次元の問題などを含め、忘れ去られた感情や近代的な感情体制の構築などの事例を取り上げ、過去について何を語ることができるかを考察することで、現在の私たちの感情に新たな光を当てる。
目次
第1章 過去の鼓動
第2章 悲哀の縮図
第3章 情念から絵文字へ
第4章 恐怖、そして幸せの追求
第5章 憤激のすべて
第6章 愛を探して
著者等紹介
ディクソン,トマス[ディクソン,トマス] [Dixon,Thomas]
1973年生まれ。ケンブリッジ大学Ph.D。ランカスター大学歴史学講師、ロンドン大学クイーン・メアリー校歴史学教授を経て、同校の名誉教授。2023年に小学校教諭に転身。関心は哲学、科学、医学、宗教の歴史と多岐にわたり、とくに感情史とヴィクトリア朝の知識・文化史を専門とする
森田直子[モリタナオコ]
1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。ドイツ・ビーレフェルト大学歴史・哲学・神学部で博士号取得。現在、上智大学文学部史学科准教授。専門はドイツ近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rinakko
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