出版社内容情報
老書店員と少女が織りなす現代のメルヒェン
本を愛し、書物とともにあることが生きがいの孤独な老書店員が、利発でこましゃくれた九歳の少女と出会い、みずからの閉ざされた世界を破られ、現実世界との新たな接点を取り戻していく物語。
老舗の書店〈市壁門堂〉に勤めるカール・コルホフは、特定の顧客にそれぞれの嗜好を熟知したうえで毎晩徒歩で注文の本を届け、感謝されている。カールは顧客たちをひそかに本の世界の住人の名前(ミスター・ダーシー、エフィ・ブリースト、?靴下夫人、朗読者、ファウスト博士など)で呼び、自らの暮らす旧市街を本の世界に見立て、そこで自足している。
ある日突然、シャシャと名乗る女の子がカールの前に現れる。ひょんなことからカールの本の配達に同行するようになり、顧客たちの生活に立ち入り、カールと客との関係をかき乱していく……
歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いの客たちとの交流、そして思いがけない結末を迎えた後はほのぼのとした読後感に包まれる。読書と文学へのオマージュといえる、いわば現代のメルヒェンのような作品。
二〇二〇年の刊行後、ドイツで一年以上にわたりベストセラーの上位を占め、六十万部を記録した。現在、三十五か国で翻訳されている。
内容説明
おすすめの本、歩いてお届けします。〈市壁門堂〉の老書店員カール・コルホフの前に現れた少女シャシャ。歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いの客たちとの交流、そんななか、カールは長年勤めた店から解雇されてしまう…ドイツで60万部を記録、35か国で刊行されたベストセラー小説!
著者等紹介
川東雅樹[カワヒガシマサキ]
1953年大阪生まれ。北海道大学文学部独文科卒。北海道大学大学院修士課程修了。元秋田大学教育文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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