雄鶏の家―ウクライナのある家族の回想録

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雄鶏の家―ウクライナのある家族の回想録

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  • サイズ 46判/ページ数 359p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560091241
  • NDC分類 936
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「私」は、ロシア人の父とウクライナ人の母のもと、ソ連時代のキエフ(現キーウ)で生まれ育った。15歳のとき母とともにアメリカに移住、現在はベルギーのブリュッセルに暮らす。
2014年、ロシアによるクリミア侵攻は「私」と家族を恐怖に陥れた。当初、複雑な思いで見ていたマイダン革命に次第に共感を抱くようになった「私」は、祖国の現在の姿をこの目で見たいと願うようになる。
それと前後して、母から届いた荷物のなかに偶然、曾祖父セルヒイの書いた手記を発見し、「兄ニコジム、自由なウクライナのために戦い、1930年代に失踪」という書き込みを目にする。母や叔母に尋ねても曖昧な答えに終始し、「私」はもどかしさを感じる。大伯父が失踪した理由を知りたくなった「私」は、駆り立てられるようにウクライナへと向かい、ポルタヴァ州の小さな村で暮らす祖母ヴァレンチーナとの生活を始める。
ウクライナの伝統刺繍を施した布地、ルシュニクを収集するロシア出身の女性と出会い、交流を深める章では、度重なる戦争を経てもなお失われないものがあることを思い出させてくれる。世界17か国で翻訳刊行された国際的な話題作。

内容説明

一族の秘められた過去を辿る探求と発見の旅。スターリン体制下の1930年代、大伯父はなぜ失踪したのか?四世代の家族史と、ウクライナの歴史と伝統工芸が織りなす珠玉のメモワール。世界17か国で翻訳刊行された国際的な話題作!

目次

第1部 ウクライナの岸へ
第2部 桜の園
第3部 刺〓糸
第4部 雄鶏の家
第5部 洞窟と神秘

著者等紹介

ベリム,ヴィクトリア[ベリム,ヴィクトリア] [Belim,Victoria]
ウクライナのキーウに生まれる。作家、ジャーナリスト、翻訳家。15歳のとき、家族とともにアメリカに移住。イェール大学大学院で政治学を学ぶ。修了後、ジャーナリストとして活動を開始。2013年にベルギーに移住。「フィナンシャル・タイムズ」にコラム欄をもち、「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」「エル」「マリ・クレール」などの各誌に寄稿。日本語、トルコ語、インドネシア語など18の言語に堪能。2023年、初の著書となる本書を刊行。国際的に話題を呼び、現在17か国で翻訳刊行されている。ブリュッセル在住

山川純子[ヤマカワスミコ]
名古屋に生まれ、鎌倉で育つ。慶應義塾大学文学部国史および美学美術史専攻、アリゾナ大学美術史(写真史)修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

26
「叔父ウラジーミルと私は、彼と同名の人物がクリミアを併合した一か月後に絶交状態になった」という一文から本文が始まる。“彼と同名の人物”が誰なのか、おそらく世界中で知らない人はいない。「私」=ヴィクトリア・べリムは、ロシア人の父とウクライナ人の母のもと、ソ連時代のキエフ(現キーウ)で生まれ育った。15歳のとき母とともにアメリカに移住、現在はベルギーのブリュッセルに暮らす。爆撃のない安全な所にいる。2024/11/11

salvia

4
ユダヤ系ロシア人の父とコサック縁のウクライナ人の母を持ち、15歳で渡米、現在はブリュッセルで暮らす筆者は、2014〜19年の間に頑固にさくらんぼ畑を守る祖母のもとへ帰郷する。曽祖父の兄で失踪した人物を調べることを通して、「自分の断片」である親族と故国を改めて知ることになる。大粛清やホロドモール(大飢饉)など、20Cを中心としたウクライナの歴史を教えてくれる一冊でもあった。プロパガンダや捏造の怖さ。最後の曽祖父母のエピソードには、筆者の思い・願いが込められているように思う。筆者には書く物語が尽きぬようだ。2024/12/27

nkmr

1
15歳でアメリカに移住し、今はベルギーに暮らす著者が、プーチン支持者になったおじと大喧嘩して縁を切るところから始まる。クリミア侵攻の中ウクライナに里帰りして祖母と暮らしつつ、行方不明の大叔父の消息を探るのが本筋。自分の読書歴の中では”ワイルドスワン”や”嘘つきアーニャ”を思いだすがこちらはずっと生々しい。消えないKGBへの恐怖、ウクライナの刺繍家や教会関係者、「昔この家に住んでいた」と言うと絶対家に入れてくれる人々との交流が大変興味深い。今またウクライナに帰っている著者のインスタも、読んだ人は必見と思う2024/11/01

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