エクス・リブリス<br> 恐るべき緑

個数:
電子版価格
¥2,475
  • 電子版あり

エクス・リブリス
恐るべき緑

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月15日 07時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090909
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

科学の常識を塗り替えた学者たちの奇妙な人生と、それぞれに訪れた発見/啓示の瞬間。チリの新鋭による、前代未聞の〈科学小説〉!

内容説明

この素晴らしい地獄は、あなた方のおかげでないとしたら、いったい誰のおかげでしょうか?科学史にプロメテウスの火をもたらした学者たちの奇妙な人生と、それぞれに訪れた発見/啓示の瞬間…。世界33か国で刊行、チリの新鋭による奇天烈なフィクション!2021年度英国PEN翻訳小説賞、チリ・サンティアゴ市文学賞受賞作。2021年度国際ブッカー賞、全米図書賞(翻訳部門)最終候補作。

著者等紹介

ラバトゥッツ,ベンハミン[ラバトゥッツ,ベンハミン] [Labatut,Benjam´in]
1980年、オランダのロッテルダムに生まれる。ハーグ、ブエノスアイレス、リマで育ち、14歳でチリのサンティアゴに移住。チリ・カトリック大学でジャーナリズムを学ぶ。2010年、短篇集La Ant´artica empieza aqu´iをメキシコで刊行。同作は2012年にチリでも出版され、2013年度サンティアゴ市文学賞を受賞。2020年に発表した三作目となる本書は、同年に出た英語版(When We Cease to Understand the World)が2021年度国際ブッカー最終候補作および全米図書賞(翻訳部門)最終候補作に選ばれ、「ニューヨーク・タイムズ・ブック・レビュー」誌の2021年度「今年の10冊」に選出されるなど大きな話題を呼び、同年の英国PEN翻訳小説賞とサンティアゴ市文学賞を受賞

松本健二[マツモトケンジ]
1968年生まれ。大阪大学人文学研究科外国学専攻教授。ラテンアメリカ文学研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

108
量子力学、天体物理学、数論幾何学、合成化学、20世紀の科学の進展に寄与した学者達の数奇な人生を描いた小説。実名で功績も史実通りだがその人間性を露わにする挿話は主に創作語り。でもそれは実際にそうだったのではと思わせるほど緻密で、人の認識を超越した世界を見出した者の異色な価値観と奇矯な人物像が刺激的だった。波動関数、不確定性原理、既存の概念を解体し、違和感を乗り越える時の人間は不安と狂気に包まれる。女神カーリーの夢の解釈が印象的だ。超越に伴う破壊性、精神の特異点の不可知性への警鐘。ただ、探求は人の業でもある。2024/04/01

ヘラジカ

76
凄い。こんな小説読んだことがない。正確に言うならば似たような小説には数多く出会ってきたが、どれもここまで畏怖させられる作品ではなかった。人類を拡張させ発展させる科学、その一卵性双生児のような大量殺戮の歴史。圧倒的な知性によって遥か遠くへと向かったはずの探求心が、気が付けば人間の深奥へと近づいていたときの根源的な恐怖。この感覚を言葉で説明するのは難しい。少ない文字数で表現するのは尚更困難だ。一つ言えるのは、科学と文学がここまでの強度でもって結びつけられた小説には滅多にお目にかかれないということ。驚異の傑作。2024/02/09

たま

68
【とても辛口御免】途中でやめようかと思ったが薄い本で読んでしまった。エピローグを読むと著者の出発点がわかるし(現代の科学が普通の人間の理解を超えていること)、元数学者の庭師のエピソードは魅力的でこれを膨らませればよかったのにと思う。実際には著者は実在の科学者の言動を極端に奇矯なものとして描き幻覚を見させそれを科学的直観と関係づける。奇矯な言動や幻覚の羅列は退屈で直観は科学の文脈で全然説得力がない。天才ゆえに不適応に悩んだであろう科学者たちの苦悩を思うと著者の誇張は悪趣味に思えた。→2024/06/26

藤月はな(灯れ松明の火)

68
科学がその飛躍と威力を発揮するのは(皮肉にも)戦争だ。戦争での攻撃を生者にも被害を及ぼす大量虐殺への転換となった塩素ガスの開発者、フリッツ・ハーパーを描いた「プルシアン・ブルー」はそれを象徴していると言えよう。残念ながら科学史に明るくないので、どこからが史実で、どこからがフィクションなのかが判別できない。しかし、登場する科学者たちは犬儒哲人、クラーテスのように科学への信仰の余り、人間の枠を超越している。一つ一つの短編がそれぞれ、鮮烈だった為に全ての要素を纏めようとしたかのようなエピローグだけは残念。2024/05/03

美紀ちゃん

68
話題になっていたので読んでみた。科学者、数学者などノーベル賞を受賞した実在の人達の話。短編集。所々に出てくるアインシュタインがやっぱりすごいのだと思った。表紙のこの雲は毒ガス。巨大な緑色の雲が通過したあとは木の葉が枯れ空から死んだ鳥が舞い落ち草は気味の悪い金属のような色に変わったという。開発したフリッツ・ハーバーは戦争犯罪人であるがノーベル化学賞を受賞し肥料を作り農業を豊かにした。空気からパンを取り出した人。すごい本を読んだ。理系の人は興奮するかもしれない。京都大学のすごい日本人が出てきて嬉しかった。2024/03/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21716989
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品