エクス・リブリス<br> 人類対自然

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エクス・リブリス
人類対自然

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  • サイズ 46判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090725
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ミランダ・ジュライ絶賛! 米作家のデビュー短篇集

 配偶者を亡くし自活できない男女が、収容先で再婚に向けて奇妙な再教育を受ける「前に進む」。大洪水のなか水没をかろうじて逃れた自宅で、助けを乞う人々を追い返して生き延びてきた男が、ある男をボディガードがわりに唯一受け入れたところ……「最後の日々の過ごしかた」。会議中に襲来した怪物から逃げまどいパニックに陥ったエリート役員たちが、死を前にして思い至ったのは……「やつが来る」。友人と出かけたボートが遭難し、来る気配のない救助を待つ男が、長年の友情が幻想だったと突きつけられる表題作。特異な生殖能力を持つため、あらゆる女に追い求められる″みんなの男”が、落ち着いた関係を望みはじめたとたん……「おたずね者」。抽選で〈不要〉と認定された子どもたちが繰り広げる、一瞬も気を抜けない苛酷な生存競争を描く傑作「不要の森」など。
 不条理な絶望の淵で生き残りをかけてもがく人々の孤独と微かな希望を、無尽の想像力で描く、ダークでシュール、可笑しくて哀しい鮮烈な12篇。本書は多数の新人文学賞を受賞、最新長篇The New Wildernessは2020年ブッカー賞最終候補作になり、将来を嘱望されている。

内容説明

配偶者を亡くし自活できない男女が、収容先で再婚に向けて奇妙な再教育を受ける「前に進む」。大洪水のなか水没をかろうじて逃げた自宅で、助けを乞う人々を追い返して生き延びてきた男が、ある男をボディガードがわかりに唯一受け入れたところ…「最後の日々の過ごしかた」。会議中に襲来した怪物から逃げまどいパニックに陥ったエリート役員たちが、死を前にして思い至ったのは…「やつが来る」。友人と出かけたボートが遭難し、来る気配のない救助を待つ男が、長年の友情が幻想だったと突きつけられる表題作。特異な生殖能力を持つため、あらゆる女に追い求められる“みんなの男”が、落ち着いた関係を望みはじめたとたん…「おたずね者」。抽選で“不要”と認定された子どもたちが繰り広げる、一瞬も気を抜けない苛酷な生存競争を描く傑作「不要の森」など。不条理な絶望の淵で生き残りをかけてもがく人々の孤独とかすかな希望を、無尽の想像力で巧みに描く、ダークでシュール、可笑しくて哀しい鮮烈な12篇。

著者等紹介

クック,ダイアン[クック,ダイアン] [Cook,Diane]
作家。『人類対自然』はデビュー短篇集で、ガーディアン・ファーストブック賞、ビリーバー賞、PEN/ヘミングウェイ賞、ロサンゼルスタイムズ・ファーストブック賞の最終候補になるなど、高く評価された。長篇The New Wildernessは2020年のブッカー賞候補作。ラジオ番組This American Lifeの元プロデューサー。ニューヨーク在住

壁谷さくら[カベヤサクラ]
翻訳家。横浜市立大学国際文化学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

115
現代アメリカ人作家による短篇集。何とも堅苦しそうな題名だが、中身はそのイメージを覆すかのようにぶっ飛んでいるというか、とにかくザワザワっぷりと滑稽ぶりで面白く読めた。モチーフはサバイバル。物語の発想は非現実的・非理性的だが、どこか心の奥であり得ないとは言い切れないのではないかという不安に苛まれる。人間はあくまでも原始的には野生の生き物。今ある社会は、実は脆弱なシステムの上で単なる思い込みに慣らされているに過ぎないと警告されているかのよう。それでいてそんな人間を決して突き放さない情愛もそこには残されていた。2022/06/05

藤月はな(灯れ松明の火)

69
人間の嫌な部分にフォーカスを当てたかのような作品集。しかし、見たくないけど、見ちゃう味わいがあるのがツボです。表題作はフィルの恩着せがましさや明け透けな秘密を匂わせての優越感の描写の中で彼が嫌われるのに信憑性を与える嫌らしい行動(しかも無意識的)が並行して描かれているのにリアリティを感じる。「気象学者デイヴ・サンタナ」については女性によるストーカーがテーマ。『ミス・ブロディズの青春』のブロディズ先生が何の失敗もなく、歳をとったような女性が気象学者にあんなに執着するのはどうしてなのだろうと不思議でならない。2022/06/19

ヘラジカ

60
ソーンダーズやヨルゴス・ランティモス作品を思い起こす、ユニークで超現実的な物語の数々。ヒリつくような緊張感と不穏さを持ちながらも、どこか遠くに思わず笑ってしまうような嗜虐的空気もあり、絶妙なバランス感覚を備えている。可笑しみと哀れみ、厭世と絶望を独創的な世界を用いて描いた見事なデビュー短篇集である。表題作の「人類対自然」「不要の森」「前に進む」「最後の日々の過ごし方」など、特異な状況・環境の作品も面白かったが、個人的には「気象学者デイヴ・サンタナ」がお気に入り。これはブッカー賞候補になった長篇が楽しみだ。2022/04/06

くさてる

28
まったく予備知識無しで読み始めたら、ディストピアSFの連作短編集だった。後味の悪い話は苦手なだけに大丈夫かなと思ったけれど、それ以上に話が面白く、厭な展開でも読み続けずにいられない完成度で12篇を一気に読みました。伴侶を亡くし、自活できない人間が再教育シェルターに送られる「前に進む」が、まさにディストピアで、絵空事でない恐怖と哀しみに満ちていて、いちばん印象的でした。おすすめ。2022/10/15

かもめ通信

21
12篇の作品が収録された本書は、アメリカの作家ダイアン・クックのデビュー短篇集Man V. Nature(2014)の全訳。どの作品もダークで奇妙で、愚かしくておかしくて、寂しくて哀しくて、でもなんだか妙に惹きつけられる。ちょっと忘れがたい作品集だった。2022/05/09

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