エクス・リブリス<br> 鬼殺し〈下〉

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エクス・リブリス
鬼殺し〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090497
  • Cコード C0097

出版社内容情報

日本統治時代から戦後に至る激動の台湾・客家の村で、日本軍に入隊した怪力の少年が祖父と生き抜く。魂を震わす巨篇。東山彰良氏推薦東山彰良氏推薦! 魂を震わす巨篇
 日本統治時代から戦後に至る、激動の台湾を生き抜いた客家の少年と祖父の物語。「現代の語りの魔術師」と称された台湾の若手実力派による本書は、莫言に激賞され、数々の文学賞を受賞して高く評価された。
 1941年12月、日本軍を乗せた汽車が客家の村にやってきた。祖父に育てられた怪力の少年・劉興?は、日本軍中佐の養子となって入隊し、日本人になることを夢見て戦う。だが敗戦を迎えると、今度は国民党軍が乗り込んできた。祖父は?の片腕を切断してともに台北に逃れ、?が日本兵だった過去を消すために偽の死亡証明書を手に入れる。?は台湾人として再生を果たすべく、故郷へ帰っていく。
 日本への抵抗心を持ち続ける「鬼」としてさまよう?の大叔父・呉湯興は、「鬼王」と呼ばれる客家の抗日英雄だった。二・二八事件まで続く台湾の混乱を目撃した鬼王は、村で?と再会し、ついに自分を殺してくれと?に頼むが……。
 常にアイデンティティの揺らぎの中で格闘する?。台湾には孤児のようなイメージがつきまとう。歴史に翻弄され変貌する村を舞台に、いくつもの物語を紡ぐことで、人間本来の姿の再生を描ききった大河巨篇。

甘耀明[カンヨウメイ]
1972年、台湾・苗栗県生まれ。作家。2002年、「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、発表した6篇が文学賞を続けて受賞し、これらの作品を収めた初の短篇小説集『神秘列車』を03年に刊行。05年、中短篇小説集『水鬼學校和失去媽媽的水獺』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、中篇小説「匪神」で呉濁流文学賞、06年、「香豬」で林栄三文学賞受賞。09年、長篇小説『鬼殺し』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、台北国際ブックフェア小説部門大賞、博客來(Books)華文創作最優秀賞などを受賞。10年、『喪禮上的故事』を刊行し、大陸の『這世代』シリーズ(人民教育出版社)九冊の一つに選ばれた。15年、『邦?女孩』(寶瓶文化)を刊行。台湾文学金典賞を受賞。邦訳『神秘列車』白水紀子訳(白水社、2016年)

白水 紀子[シロウズ ノリコ]
1953年、福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(中国文学)修了。横浜国立大学教授。国立台湾大学客員教授、北京日本学研究センター主任教授を歴任。著書に『中国女性の20世紀』(明石書店)。訳書に甘耀明『神秘列車』(白水社)、陳雪『橋の上の子ども』(現代企画室)、陳玉彗『女神の島』(人文書院)など。

内容説明

1945年、日本の敗戦とともに、国民党軍が村に乗り込んできた。〓(パ)の怪力は国民党軍の目に留まるが、祖父は孫を連れて決死の覚悟で台北へと逃れる。そこで遭遇したのは二・二八事件だった―。自分は何者なのか―激動の渦に巻き込まれ、揺らぎ、格闘する。

著者等紹介

甘耀明[カンヤオミン]
1972年、台湾・苗栗県生まれ、客家出身。台中の東海大学中文系在学中に小説を書き始め、卒業後は苗栗の地方新聞の記者などをしながら小説を書きためていた。2002年「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、このころ発表した6篇が文学賞を続けて受賞し、03年にこれらの作品を収めた初めての短篇小説集『神秘列車』を刊行。その多彩な表現により「千の顔を持つ作家」と呼ばれて注目を集めた

白水紀子[シロウズノリコ]
1953年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(中国文学)修了。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。国立台湾大学客員教授、北京日本学研究センター主任教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

32
日本軍の鬼と呼ばれる兵士を義父に持つ程日本に心酔していた主人公が、敗戦により一転自分のアイデンティティを見失う。対して祖父は強固なアイデンティティの持ち主。悲惨な過去を笑いに転じる『鬼殺し』とぐさぐさ突っ込んでいく『少年が来る』いずれもアジア作品です。凄いなぁアジア。2017/02/28

ユーカ

28
上巻を読み終わった時に「これは別の時間、別の場所の『百年の孤独』だ」と感動したのだが、下巻を読んでいて全く違う物語なのだと痛感した。価値や読んでいる時の楽しさや読了後に得るものは『百年の~』に匹敵するものがあると思うけれど、横並びにしたり比べるものではないな、と。何というか、痛快で美しく、哀しい。「自分とは何者なのか?」という自問自答を一度でもしたことがあるのなら、この哀しさの本質を掴めるはずだ。いま立っている足元がポロポロと湿気たクッキーのように崩れていく哀しさを。主人公のPaを咆哮させる哀しさを。2017/05/01

ヘラジカ

24
期待してた割にはどうにも乗れず。翻訳の問題か。かなり高レベルな小説だと思うが読むのが少し苦痛で、かなり雑な読書になってしまった。時間を置いて再読したい。2017/01/06

松風

21
あの破天荒な上巻が、こんな風に回収されるとこがすごい。2017/04/01

みなみ

8
下巻。戦争が終わり、上巻で主人公にかかわってきた人々が死を迎えていく。日本の統治から解放された台湾は内乱に巻き込まれる。戦時中は活き活きとしていた主人公が若いのにまるで余生のように隠れて生きる。物語の終焉はあるべき場所に戻るようなもので、難解な物語だったが腑に落ちた。2022/05/05

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