エクス・リブリス<br> 鬼殺し〈上〉

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エクス・リブリス
鬼殺し〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 382p
  • 商品コード 9784560090480
  • Cコード C0097

出版社内容情報

日本統治時代から戦後に至る激動の台湾・客家の村で、日本軍に入隊した怪力の少年が祖父と生き抜く。魂を震わす巨篇。東山彰良氏推薦東山彰良氏推薦! 魂を震わす巨篇
 日本統治時代から戦後に至る、激動の台湾を生き抜いた客家の少年と祖父の物語。「現代の語りの魔術師」と称された台湾の若手実力派による本書は、莫言に激賞され、数々の文学賞を受賞して高く評価された。
 1941年12月、日本軍を乗せた汽車が客家の村にやってきた。祖父に育てられた怪力の少年・劉興?は、日本軍中佐の養子となって入隊し、日本人になることを夢見て戦う。だが敗戦を迎えると、今度は国民党軍が乗り込んできた。祖父は?の片腕を切断してともに台北に逃れ、?が日本兵だった過去を消すために偽の死亡証明書を手に入れる。?は台湾人として再生を果たすべく、故郷へ帰っていく。
 日本への抵抗心を持ち続ける「鬼」としてさまよう?の大叔父・呉湯興は、「鬼王」と呼ばれる客家の抗日英雄だった。二・二八事件まで続く台湾の混乱を目撃した鬼王は、村で?と再会し、ついに自分を殺してくれと?に頼むが……。
 常にアイデンティティの揺らぎの中で格闘する?。台湾には孤児のようなイメージがつきまとう。歴史に翻弄され変貌する村を舞台に、いくつもの物語を紡ぐことで、人間本来の姿の再生を描ききった大河巨篇。

甘耀明[カンヨウメイ]
1972年、台湾・苗栗県生まれ。作家。2002年、「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、発表した6篇が文学賞を続けて受賞し、これらの作品を収めた初の短篇小説集『神秘列車』を03年に刊行。05年、中短篇小説集『水鬼學校和失去媽媽的水獺』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、中篇小説「匪神」で呉濁流文学賞、06年、「香豬」で林栄三文学賞受賞。09年、長篇小説『鬼殺し』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、台北国際ブックフェア小説部門大賞、博客來(Books)華文創作最優秀賞などを受賞。10年、『喪禮上的故事』を刊行し、大陸の『這世代』シリーズ(人民教育出版社)九冊の一つに選ばれた。15年、『邦?女孩』(寶瓶文化)を刊行。台湾文学金典賞を受賞。邦訳『神秘列車』白水紀子訳(白水社、2016年)

白水 紀子[シロウズ ノリコ]
1953年、福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(中国文学)修了。横浜国立大学教授。国立台湾大学客員教授、北京日本学研究センター主任教授を歴任。著書に『中国女性の20世紀』(明石書店)。訳書に甘耀明『神秘列車』(白水社)、陳雪『橋の上の子ども』(現代企画室)、陳玉彗『女神の島』(人文書院)など。

内容説明

1941年12月、日本統治下の台湾・客家の村に、日本兵を乗せた汽車がやってきた。村で祖父に育てられた怪力の少年、〓(パ)は日本陸軍中佐の養子となり、日本人になることを夢見て志願兵として戦うが―。台湾の鬼才が歴史に挑んだ、魂を震わす巨篇。

著者等紹介

甘耀明[カンヤオミン]
1972年、台湾・苗栗県生まれ、客家出身。台中の東海大学中文系在学中に小説を書き始め、卒業後は苗栗の地方新聞の記者などをしながら小説を書きためていた。2002年「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、このころ発表した6篇が文学賞を続けて受賞し、03年にこれらの作品を収めた初めての短篇小説集『神秘列車』を刊行。その多彩な表現により「千の顔を持つ作家」と呼ばれて注目を集めた

白水紀子[シロウズノリコ]
1953年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(中国文学)修了。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。国立台湾大学客員教授、北京日本学研究センター主任教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

34
祖父は筋金入りの愛国者なのに孫は皇国少年。彼の養父となる日本人男性は何と鹿に育てられた!など本当か嘘かわからない世界で繰り広げられる太平洋戦争下の台湾の人々。お父さんと離れたくないばっかりにしがみつきあって養分と毒を分けあっている父娘。人間にやられそうになる鬼。架空の村で繰り広げられるおかしくも残酷な日本軍の蹂躙。2017/02/28

みなみ

10
日本の占領下の台湾で、先住民族であるタイヤル族の少年「パ」は、満州生まれの日本陸軍の鹿野中佐の養子となり、日本名を名乗る。戦時下が舞台だが設定やキャラクターはファンタジー的。そこに七生報国とか女子挺身隊とか飛び出してくるのでなんとも言えない重みがある。ファンタジーというか神話的なカオスぶりで、一本の筋の物語ではない。描写のディテールが想像力に満ちた迫力で読んでいて驚く。しかし、こんなにメンタルがどっぷり皇軍になってしまったら、戦後この少年はどうなってしまうのか。もう沖縄戦らしいので、その時はもうすぐだ。2022/04/22

ひびキング

8
終始クライマックス。もの凄いエネルギーが読み手に流れ込んでくる。こちらもそれに備えて相応の体力が必要。下巻に続く。2017/02/19

ぱせり

7
日本の植民地だった台湾で、志願して(天皇の赤子として)特攻に向かおうとするひたむきな青年たちの英雄ぶりにたまらない気持ちになる。とはいえ、何という物語だろう。確かに神話。悲劇さえもおおらかで、英雄や鬼(幽霊)たち、奇跡が踊っている。舞台となった架空の町の美しい描写も心に残る。(下巻へ)2019/09/17

roxy001960

5
面白いんだけど、なかなか進まない。日本統治下の台湾という史実とファンタジーが混然一体となった作風が独特ですね。でも、荒唐無稽な部分は、白髪三千丈の中国文学の流れを感じます。下巻も気合を入れて読むぞ。2017/04/15

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