エクス・リブリス<br> わかっていただけますかねえ

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エクス・リブリス
わかっていただけますかねえ

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090473
  • Cコード C0097

出版社内容情報

フランス革命の死刑執行人、世界初の女性宇宙飛行士、チェルノブイリ原発の技師など、歴史の裏面を題材に米国の異才が放つ11の短篇全米図書賞最終候補、ストーリー賞受賞
 古代ローマの属州の書記、フランス革命の死刑執行人、ヒマラヤ・崑崙を調査するナチの探検隊、世界初のソ連女性宇宙飛行士、チェルノブイリ原発事故に遭った技師など、歴史の裏面を題材に、「作家のための作家」と評される米国の異才が放つ、11の傑作短篇集。
 「ゼロメートル・ダイビングチーム」
 語り手ボリスは原子力エネルギー局の主任技師。上の弟はチェルノブイリ原発の技師で、事故の当日は夜勤に就いていた。原子炉近くで釣りをしていた下の弟も事故に遭遇。ボリスは事故調査を担当するが、上の弟は3週間後に死亡した。下の弟は25歳で障がい者年金をもらって暮らす身に。事故は操作ミスのせいにされ、病院から刑務所に移された職員もいる。事故から2年後の早朝、ボリスは自然が豊かに繁茂する光景を目にする。事故の日に夜勤した職員の多くが亡くなり、地域住民の多数が癌などの病で今も苦しむ。ここにまた人が住めるようになるか、誰にもわからない……。
 本書は、年代も地域もトピックも多岐にわたる、異彩を放つ歴史的フィクション。「全米図書賞」最終候補に選ばれ、優れた短篇集に与えられる「ストーリー賞」を受賞している。

ジム・シェパード[シェパード]
1956年、米国コネチカット州生まれ。作家、ウィリアム大学創作家教授。これまで6作の長篇と4作に短篇集を発表。村上春樹の翻訳アンソロジー『恋しくて』(中央公論新社、2013年)にジム・シェパードの短篇「恋と水素」が収録され、吉本ばななに高く評価された。邦訳に『14歳のX計画』(白水社、2005年)がある。本作で全米図書賞最終候補に選出され、優れた短篇集に与えられるストーリー賞を受賞している。

小竹 由美子[コタケ ユミコ]
翻訳家。ジャクリーン・ウィルソン『みそっかすなんていわせない』(偕成社、1995年)など児童書・ヤングアダルト、ノーベル文学賞作家のアリス・マンローなど一般の海外小説の翻訳を数多く手がけている。白水社の邦訳書にA.N.ウィルソン『猫に名前はいらない』(2004年)、ジム・シェパード『14歳のX計画』(2005年)、ポール・トーディ『イエメンで鮭釣りを』(2009年)、『ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン』?2010年)、ポール・ハーディング『ティンカーズ』(2012年)がある。

内容説明

あるときは古代ローマの書記官、あるときはフランス革命の死刑執行人、またあるときは世界初のソ連女性宇宙飛行士。古今の歴史のひと幕から、渦中の人物になりきって語る11の“体験談”。「虚実皮膜」の味わい。米の異才による傑作短篇集。全米図書賞最終候補、ストーリー賞受賞作品。

著者等紹介

シェパード,ジム[シェパード,ジム] [Shepard,Jim]
1956年コネチカット州ブリッジポートのカトリック教徒の家庭に生まれる。トリニティー・カレッジで文学士号、ブラウン大学で芸術系修士号を取得。ミシガン大学で教えたのち、1984年からマサチューセッツ州のウィリアムズ大学で創作と映画の課程を教えており、大学所在地のウィリアムズタウンで、作家の妻カレンと三人の子供とともに暮らしている。『わかっていただけますかねえ』が2007年度全米図書賞の最終候補となり、優れた短篇集に与えられるストーリー賞を受賞している

小竹由美子[コタケユミコ]
1954年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

87
兄弟の愛憎をテーマにしたトボけていてシリアスな短編集。チェルノブイリの原発事故の渦中にいた兄弟を描いた「ゼロメートル・ダイビングチーム」での愛国心から事故の悲惨さから目を背けようとする父との会話が特に印象的でした。「先祖から受け継いだもの」は雪男の存在性を証明すべく、訪れたナチス軍の話。高山病と吹雪に苦しめられても現地の人を蔑む傲慢すぎる思考にイラっとしつつも大群のイェティ登場に何故か、安らぎを感じたり。著者の自叙伝とも言える「初心者のための礼儀作法」は心の片隅に込み上げてくるものがある2016/12/22

harass

63
都甲幸治の海外小説案内で紹介されていた作家。大量のノンフィクションを読み込み、当時のディティールと経緯を練り実在の人物になりきっての一人称で語る小説というスタイルが面白い。チェルノブイリ原発の事故時の管理作業員、ナチスドイツの文化人類学者がチベットで雪男を探す話、オーストラリア中央部への探検隊の話、仏死刑執行人の話、世界初のソ連女性宇宙飛行士の話など、まったく普通の現代人の話も、計11編。やるせないというか、どの時代どんな人間でも孤独というものが色濃い。いきなり話が終わるので驚く。2017/02/22

ひらちゃん

62
「作家のための作家」と評される著者。チェルノブイリの真っ只中の兄弟、リツヤ湾大津波は史上最大の524mから生き残った男、世界初の女性宇宙飛行士のランデブーなどなど。フィクションながら事実よりリアルな物語たち。だからどうしたっていう唐突な終わりかたなのだが、読んでまた読み返しを繰り返してしまった。イエティ探しの二人なんてこのラストでいいの?難解なのにクセになりそうな短編集でした。2016/11/30

Panzer Leader

56
ありとあらゆる年代に渡る歴史的出来事/事件に一人称の語り手を登場させて話が進み、おおーいいねえ、それでどうなるのってところでパッと投げ出されたようにラストを迎える話ばかり。題名とは裏腹に訳者自らわけのわからない度が高いと認めているくらいだから、こりゃ自分には合わないなあと思いながら読み進めると、あら不思議、その持ち味に慣れてしまったのか、最後の作品なんかは大傑作じゃないかと思えるほど評価が変わってしまった。但しハッピーエンドは一つもないので、精神的に落ち込んでいる時は読まない方が良いかも。 2018/08/22

星落秋風五丈原

50
「ゼロメートル・ダイビングチーム」チェルノブイリ事故を、家族も国家も批判的に見ているある一家の長男視点から描く。「サン・ファリーヌ」首切り役人の視点から描くフランス革命時代。妻との間が決定的になっていく夫。2016/11/19

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