エクス・リブリス<br> ブラインド・マッサージ

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  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090466
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

盲目のマッサージ師たちの奮闘と挫折、人間模様を活写。中国20万部ベストセラーの傑作長篇。茅盾文学賞受賞作品。映画化原作。茅盾文学賞受賞作品
 「金ができたら、故郷に帰って店を開こう」――盲人はみな同じ理想を抱いている。南京の「沙宗?マッサージセンター」は、その名のとおり、沙復明と張宗?が共同出資して開いた店だ。出稼ぎ労働で苦難をともにした二人は、「半分ずつ」とはいえ、いまやどちらも「店長」だ。ある日、沙復明のもとに、かつての同級生・王先生が職を求めてやってくる。彼は天生のマッサージ師だが、開業を急ぐあまり株に手を出し、せっかく貯めた資金を失っていた。駆け落ち同然で連れてきた恋人・小孔との仲も、新しい環境のなかでぎくしゃくし始める。同僚のマッサージ師たちの人生もさまざまだ。少女時代、全盲でありながらピアノの名手だった美貌の都紅。完全に失明してしまう前に、愛する人との婚礼を目に焼きつけたいと願う金嫣。無口な青年・小馬は、初めて芽生えた恋愛感情に戸惑いを隠せない……。
 ふとしたことで、平穏に思えた日常にさざ波が立ち、やがて大きなうねりとなって、盲人たちはそれぞれ人生の決断を迫られることになる。暗闇の中、ひと筋の光明を求め、懸命に生きる姿が胸を衝く。
 中国の実力派作家による、20万部ベストセラー傑作長篇。映画化原作。

畢飛宇[ビーフェイユイ]
1964年、江蘇省興化県大営郷陸王村に生まれる。1990年に処女作「孤島」を発表。1997年「哺乳期的女人(授乳期の女)」で魯迅文学賞(短篇小説部門)、2004年「玉米」で魯迅文学賞(中篇小説部門)を受賞。単行本『玉米』はのちに、マン・ブッカー・アジア文学賞の受賞作となった(2010年)。2005年に初の長篇『平原』を発表。2011年『推拿』で、長篇小説に与えられる茅盾文学賞を受賞。現在は江蘇省作家協会副主席、また南京大学教授でもある。

飯塚 容[イイヅカ ユトリ]
中央大学文学部教授。訳書に蘇童『河・岸』(白水社)、余華『血を売る男 許三観売血記』(河出書房新社)など多数。

内容説明

南京のマッサージ店で働く盲目のマッサージ師たち。暗闇の中、ひと筋の光明を求め、懸命に生きる姿が胸を衝く。中国20万部ベストセラーの傑作長篇!茅盾文学賞受賞作品。

著者等紹介

畢飛宇[ビーフェイユイ]
1964年生まれ。1987年、揚州師範学院中文系を卒業と同時に、南京特殊教育師範学校の教員となる。1990年、処女作「孤島」(中篇小説)を発表。1997年、「哺乳期的女人(授乳期の女)」(1996年発表)で魯迅文学賞(短篇小説部門)を受賞。2004年、三姉妹の波瀾の人生を描く三部作の一つ、「玉米」(2001年発表)で再び魯迅文学賞(中篇小説部門)を受賞。三作を合わせた単行本『玉米』はマン・ブッカー・アジア文学賞を受賞(2010年)

飯塚容[イイズカユトリ]
1954年北海道札幌市生まれ。東京都立大学大学院修了。中央大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

46
中国でマッサージ店を営む主人二人と従業員を中心に、章毎に主役が次々と入れ替わるオムニバス小説。それにしても共産主義国(今もなのか?)中国で弟の借金返済のために苦労する兄とか株に手を出して失敗する男とか、まるで日本みたいなドラマが登場するとは思わなかった。映画化作品。2016/09/25

seacalf

29
盲人男女の恋愛を主軸にした悲喜交々の物語。荒削りな煉瓦一個一個を積み上げていくような短い断片を重ねていく文章(訳者の癖?)が独特。兄貴肌の借金持ち、元ピアニストの絶世の美女に、時間遊びをする無口なイケメン、結婚ではなく結婚式に憧れる女と、彼女に恋される伝説の悲恋男。その他、個性際立つ面々が揃っている。度々触れられる盲(もう)の心に広がる深淵なる世界を垣間見ることができる。秀逸なのは盲人、健常者に限らずに通ずる不器用ながらも人生を転がる生きざま。どこかユーモラスながら、ほろ苦い。それが見事に描かれている。2017/05/02

たまきら

25
20世紀末の中国。香港の本土返還、深圳の賑わい。金に踊らされつかれた人々と、彼らを癒やす盲人マッサージ師たち。彼らの背景、人生、出身地。夢、恋愛。見えない者にとっての「美」。きっとのちに中国の人々が「あの時代はなんだったんだろう?」と問い返すことになるだろう。見えているのに見えていない。そして見えていないから見えるものもある。魔術にかかったかのように不思議な世界に酔いしれた。中国の小説は、現代をどんなに赤裸々に語ったものですら、まるで英雄譚のようだ。生きることの全てが凝縮されているからなのかなあ。2019/06/26

ユーカ

19
南京のマッサージ店、中国の様々な場所からやってきた盲人のマッサージ師たちの群像。店で働く20~30代の彼らが喜びを覚えたり、悩むことは健常者と同じで、やっぱり少しだけ違っていたりする。男女問わず手を繋ぐことは、私たちよりもずっと当たり前のことだったりする。店長が、見える人々が「美しい」と賞賛する女性マッサージ師に対して、「美」とは何かを深く思い詰めた果てに熱烈な恋に落ちていくところは、それこそ美しく素晴らしかった。なぜか会社の近所の中華料理店でお弁当を買う時に、この小説の食事のシーンを思い浮かべてしまう。2019/09/01

ぱせり

17
マッサージ師たち全員が盲人、という店が舞台で、彼らの日常は見える見えないは関係なし。彼らは彼らなりの器官を使って「見ている」。店の外には健常者の世界があって多数派の驕りに時々不快さになる。私はしばし彼らの仲間だった。しかし最後に「健常者」の中につき返されるのだ。おまえは、その開いた目で、本当に見えているのか? 何を見ているつもりなのだ? と。 2016/11/11

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