エクス・リブリス<br> 軋む心

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エクス・リブリス
軋む心

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090442
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

アイルランドの田舎町の住民21人が語る、人生の軋轢と挫折。「語り」が重層的に響き合い、人間模様を綾なす傑作長篇!

ボビー
ジョシー
リリー
ヴァシヤ
リアルティン
ティミー
ブライアン
トレヴァー
ブライディ
ジェイソン
ヒラリー
ショーニー
ケイト
ロイド
ローリー
ミリセント
デニス
マグス
ジム
フランク
トゥリオナ

 謝辞
 訳者あとがき

【著者紹介】
1976年生まれ、アイルランドのティペラリー州出身。労働者のための雇用問題を専門に扱う弁護士として行政機関で働いていたが、三年間休職して執筆活動に入る。処女作The Thing about Decemberと本作(原題The Spinning Heart)を書き上げ、出版社に持ち込むものの、行く先々で断られること47回。しかし、最終的に出版社の目に留まり、本作が刊行されるや、2012年のアイルランド最優秀図書賞に選出される。13年にはガーディアン処女作賞を受賞、同年のブッカ―賞にもノミネートされ、15年にはEU文学賞を受賞(12人の受賞者のひとり)している。

内容説明

不況にあえぐアイルランドの田舎町で、ある男の他殺体が見つかり、ひとりの幼児が何者かに連れ去られる…。殺人と誘拐という不穏な旋律に、21人の語り手の声がポリフォニックに絡み合う、遅咲きの新鋭による傑作長篇!アイルランド最優秀図書賞、ガーディアン処女作賞受賞作品。

著者等紹介

ライアン,ドナル[ライアン,ドナル] [Ryan,Donal]
1976年生まれ、アイルランドのティペラリー州出身。労働者のための雇用問題を専門に扱う弁護士として行政機関で働いていたが、三年間休職して執筆活動に入る。処女作The Thing about Decemberと『軋む心』(原題The Spinning Heart)を書き上げ、出版社に持ち込むものの、行く先々で断られること四十七回。しかし、最終的に出版社の目に歩まり、『軋む心』が刊行されるや、2012年のアイルランド最優秀図書賞に選出される

岩城義人[イワジョウヨシヒト]
高校を卒業後に渡英。音楽学校に通いジャズ等を学ぶ。帰国後、肉体労働などのアルバイトをしながら、翻訳学校にて学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさむ♪ね

49
アイルランドの片田舎、鬱屈とした灰色の空に鳴り響く二十一のモノローグ。二十一人それぞれ好き勝手、焼け付くような独りしゃべり。ぎいぎいと苦しげに廻る錆びついた鉄のハート。その哀しい音色が耳の奥にこびりついてはなれない。はじめはこれは短編集かと思うのですが、連続して発生する殺人事件と誘拐事件を軸に、二十一の声は交差しリンクしあい、やがてひとつの長編物語に昇華していきます。自分もこの田舎町の住人のひとりになったような感覚に陥りました。なんとデビュー作ですか、見事です。ドナル・ライアン、楽しみな作家がまたひとり。2016/04/13

りつこ

43
21人それぞれが自らの境遇と心情を語る。雇い主に騙され失業し落ち込むボビーは自己評価が低いがゆえに読んでる側から見るとどうしようない人間なのか?と思うが、その後他の人から見たボビー像を読むと、決してそんなことはないのだとわかる。失業したり悲運に見舞われて絶望する人たちは攻撃的になったり他人の不幸を喜んだり自暴自棄になったり。その不穏な空気がリアルでヒリヒリするが、人を見る目がある人もちゃんといてその確かさがこの暗い物語に少しだけ光を与えてくれている。とてもよかった。これがデビュー作とは恐るべし。2016/04/20

miyu

34
フランクのパートから読み始めてトゥリオナ→ボビーと初めに戻って読んだ。しかし著者がこの順番にしたのには絶対に意味があるはずで、その意向を無視してしまったせいか釈然としないまま読み終えた。ボビーは妻にとっても他の女にとっても、そして仕事仲間たちにも「よい男」だ。でも本当にそう?お馬鹿なティミーはボビーを全面的に慕っている。しかしボビーは彼を明らかに下に見ているし、自分を他の人よりも上等だと思っているふしがある。ボビーの出来のよい女房ティオリナにも鼻持ちならない女の部分を感じた。人の真実なんてわかりっこない。2016/07/07

M H

32
アイルランドの田舎町を舞台に21人の男女が独白を重ねていく。まず、これポリフォニックなのか疑問。語り手が21人いて年代もバラけてるわりに視覚が似ているせいかな。鬱屈と閉塞感に満たされた地域で殺人、誘拐まで起こって陰々滅々。ことの顛末と物語の先をどう受け止めて想像するかは人によると思うけれど、どれだけ軋んでいても狭い共同体の歯車であり続けるのは心が塞いでしまう。無性にトレヴァーの作品を読みたくなった。2020/04/25

おおた

31
21人の語りからなるこの小説は、実はすべて声にされなかった心の叫びだ。わたしたちはたくさんの感情をことばにしないまま内包しているが、それを傷つけないように取り出して、アイルランドの小さな村の事件を浮かび上がらせる手法は本当にすごい。全員が発話しなかったことばを、ラストで中心人物の妻が無言で叫ぶ、その瞬間に鳥肌が立つ。有吉佐和子『悪女について』フォークナー『死の床によこたわりて』のように、ポリフォニックな語り手たちによる本ばかり集めて読み比べてみたい。2016/04/28

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