エクス・リブリス<br> 逃亡派

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エクス・リブリス
逃亡派

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  • サイズ B6判/ページ数 413,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090329
  • NDC分類 989.83
  • Cコード C0097

出版社内容情報

太陽系モデル発見のその年、世界初の解剖図が出版された。天体と人体をめぐり、宇宙的イメージが絡み合う傑作長篇。

【著者紹介】
1962年ポーランド西部生まれ。ワルシャワ大学卒業。セラピストを経て、出版社を設立し執筆に専念。2008年度ニケ賞受賞。著書に「昼の家、夜の家」など。

内容説明

「ブラウ博士の旅1・2」:人体の神秘に魅せられ、解剖標本の保存を研究するブラウ博士は、学会へ向かう途中、著名な解剖学者の未亡人から招待を受ける。亡き教授の仕事部屋には、驚くべき標本が残されていた。「切断された脚への手紙」:若き日に出会ったスピノザを師と仰ぐフィリップ・フェルヘイエンは、ふとした怪我がもとで左脚を失っていた。優れた解剖学者となった彼は、あるとき、ないはずの脚に痛みを覚えるようになる。「逃亡派」:アンヌシュカは、難病の息子を抱えてモスクワに暮らしている。週に一度の外出で教会から帰る途中、地下鉄の出口で、たえず足ぶみしながら何かをつぶやく、奇妙ないでたちの女に出会う。「ショパンの心臓」:パリで没した作曲家ショパンは、自分の心臓を愛する祖国に埋葬してほしいと遺言を残した。姉ルドヴィカは、独立の気運が高まるポーランドへ向けて、弟の心臓を携え、冬の平原を馬車で渡っていく。ポーランドで最も権威ある文学賞“ニケ賞”受賞作。

著者等紹介

トカルチュク,オルガ[トカルチュク,オルガ] [Tokarczuk,Olga]
1962年、ポーランド西部、ドイツ国境に程近いルブシュ県スレフフに生まれる。ワルシャワ大学で心理学を専攻、卒業後はセラピストとして研鑽を積む。93年、Podr´oz ludzi Ksiegi(『本の人々の旅』)でデビュー、ポーランド出版協会新人賞受賞。96年、第三作Prawiek i inne czasy(『プラヴィエク村とそのほかの時代』)がポーランドで最も権威ある文学賞ニケ賞の最終候補作となる。文学を専門とする自身の出版社Ruta(ルタ)をヴァウブジフに設立(2003年まで)、以降執筆に専念する

小椋彩[オグラヒカル]
北海道大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。2001年‐2002年ワルシャワ大学東洋学研究所日本学科講師。現在、東京大学ほか非常勤講師。専門はロシア文学、ポーランド文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

132
彼女の文章にあるザワザワした感じが、私のもつ、波長を乱す。どこまで読んでも、彼女の世界には入りこめない。それぞれの断章に対し、どれからも離れられる事にほっとしながら、しかし次の断章でまたため息をつく。最後にまとまってくるようでも、こんなまとまり方はあるかしら。。。読む前から受け付けない感じはしていたのだけれど、どうしても飲み干せない苦い液体のよう。最初の方にあった「心理学を学んだ」という言葉は、悪い冗談ね。どういう使い方をするんだか。私がクニツキなら、大声でわめいて逃げ出すと思った。重力の強い作品。2020/09/02

遥かなる想い

89
ポーランドの作家による116の断章から構成される旅の物語である。 旅をモチーフに 複数個の物語が ゆっくり流れていく。東欧の紀行文学だが、 地図がわからないために、物語を追うというよりも、雰囲気を味わっているという印象が強い。2024/11/17

藤月はな(灯れ松明の火)

77
目的があって移動し、移動中もひっきりなしに何かを行い、目的地からSNSで「私はここにいる!」と叫ぶのではない旅。目的もなく、移動し、匿名で世間に統治されない自分になれる旅。身体と解剖学と「驚異の部屋(ヴンダーカンマー)」というテーマが一貫する物語達もあるが細々とし、只々、水に漂うような心地が良さと肉体の実存性を感じる読み心地。この本も順繰りに読むよりも気ままに頁を繰り、気になった篇を読むという方がしっくりきます。なお、裏表紙の3篇を紹介したあらすじは外側だけをなぞったものです。本質は読んだ人によって違う。2022/01/29

Vakira

71
これもオルガさん。図書館リクエスト5ヶ月待ちで丁度また順番が回ってきてオルガ本連続して読めて嬉しい。今回は逃亡。別の言い方では旅。それがテーマ。生物は自分の生きる場所の可能性に向けて生存域を拡大して来た。海から河へ、河から陸へ、陸から空へ。いろんな動物がいる中、地球全域に亘って存在出来ているのは犬、熊、人類ぐらいだろう。大昔は象もいたが人間が食い尽くしてしまった。次は宇宙だ。脳が発達した本当の目的は生存域を拡大するためなのかもしれない。作物を育てる事で定住する様になってきたが旅は生存域拡大の基本行動だ。2020/04/01

どんぐり

68
「これが小説なのか」と問いかけたくなる、〈旅〉と〈移動〉をめぐる116の断章。妻と幼子の島の中でのミッシング、摘出された「ショパンの心臓」は面白い話だが、数ページにわたる物語や、意味不明の短文と地図、時空を超えた解剖標本の話など個々につながりがあるのかないのかもわからずに読み終える。小説としてのつかみにくさでいえば、これはダントツといっていいだろう。W・G・ゼーバルトの小説スタイルに似ていなくもない。 2018/06/01

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