エクス・リブリス<br> 緩慢の発見

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エクス・リブリス
緩慢の発見

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  • サイズ B6判/ページ数 412p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090305
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「遅い者のほうが多くを見る」――19世紀イギリスの探検家ジョン・フランクリンの知られざる人生。ドイツ文学の新たな古典。

【著者紹介】
1942年生まれ。81年、『僕の旅』でデビュー。長編二作目の『緩慢の発見』は各国語に翻訳され、高い評価を受ける。インゲボルク・バッハマン賞(80年)など多数の受賞歴を持つ。

内容説明

19世紀、北極圏で消息を絶った探検家ジョン・フランクリンの知られざる「緩慢な」生き方。数十か国語に翻訳され、四半世紀にわたり広く読まれ続ける、“ハンス・ファラダ賞”受賞作家によるドイツ文学の新たな古典。

目次

第1部 若きジョン・フランクリン(村;十歳の少年と海岸;オーム博士;リスボンへの旅;一八〇一年、コペンハーゲン)
第2部 ジョン・フランクリン、職業を身につける(喜望峰へ;テラ・アウストラリス;長き帰路;トラファルガー;戦争の終わり)
第3部 フランクリンの領域(己の頭と他人のアイディア;氷洋への旅;北極沿岸への航行;飢えと死;名声と栄誉;流刑地;海辺の男;エレバス号とテラー号;偉大なる航路)

著者等紹介

ナドルニー,シュテン[ナドルニー,シュテン] [Nadolny,Sten]
1942年生まれ。81年、『僕の旅』(同学社)でデビュー。インゲボルク・バッハマン賞(1980年)、ハンス・ファラダ賞(1985年)、エルンスト・ホーフェリヒター賞(1995年)、ヤーコプ・ヴァッサーマン文学賞(2004年)、ヴァイルハイマー文学賞(2010年)、ラインガウ文学賞(2012年)など、多数の受賞歴をもつ

浅井晶子[アサイショウコ]
1973年大阪府生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位認定退学。2003年マックス・ダウテンダイ翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

60
偉大なる探検家、ジョン・フランクリン。そんな彼には、全ての物事を細部も捉えて全体として見ることができるが、その時間が人より、掛かってしまうこと=緩慢な時間の中で生きている。部下を大事にし、寛容で、努力家のジョン。しかし、そんな彼は結構、自己愛が強すぎるために女性のことを馬鹿にして見てもいた。しかし、こういういけ好かない点も描かれているのが、逆に人間らしくてホッとしました。そんな彼のやり残した偉業を成し遂げたのは彼の「迅速なる」時を生きている家族だったというのは虚しいことだろうか?いや、そうではない。2016/04/26

ぱせり

13
ゆっくりが得意な人も、早いことが得意な人もいるに違いない。でも、同じ時計の下にある社会では、それぞれの個性・流儀は考慮されることはない。ジョンが海に居場所を見出すことができ、自らの能力を思うさま発揮することができたのは、海には陸の上の時計がないからだろう。彼は成功し栄誉を得るが、その場所は緩慢を許さなかったのだと思う。皮肉な気がして仕方がない。 2017/01/21

シュシュ

9
緩慢を味わえた。人には自分の速度がある。ジョンは、生徒たちは自分のものの見方と速度を発見することを学ぶべきだという。そして、教師は尊重の心を持ち、誰のことも急がせてはならない、尊重の心は見ることから始まり、教師は発見者であるべきだとも。緩慢だったジョンが総督になり、前より1度にたくさん、早く見ることができるが、ひとつひとつのものは、前より見えにくくなってきたというのが印象的。自分の速さをしらない人は、間違った場面で速かったり、遅かったりしてうまくいかない。ジョンには自分の緩慢さを理解してくれる教師がいた。2014/03/22

tom

9
この本をどのように読むのか、ちょっと難しい。一見するとちょっとお馬鹿な主人公。ゆっくりと考えすぎて、周りの人とテンポがずれている。でも、ゆっくり確実に考える。彼なりの努力も惜しまない。結果として、北極探検やら(たぶん)ニュージーランドの総督にもなり、最後は再び北極探検に出かけて脳梗塞(探検隊は、全滅してしまったのだから、どうして彼が脳梗塞で死んでしまったのか疑問ではある)。まあ、こんなことはさておいて、淡々と物語は進んでいき、途中で投げ出すこともなく読み終えてしまった。だから、たぶん良書だと思います。2014/01/18

愛玉子

9
「遅い者のほうが多くを見る」ボールを目で追うことすら苦手で、仲間に馬鹿にされるトロい少年。だが、彼は自分の時間の中にあるものは見逃さず、忍耐強く観察し、そして忘れない。愚鈍とも言えるそのトロさが利点となっていくところがとても面白くて、するすると読んでしまった。探検家ジョン・フランクリンの最期はあまりに有名だけれど、それはメインではなくあっさり触れられる程度。史実に縛られずに、比較的自由に書いた(と思われる)中盤までの方が、個人的にはわくわくしました。2014/01/16

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