エクス・リブリス<br> 盆栽/木々の私生活

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エクス・リブリス
盆栽/木々の私生活

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090299
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「ものを書くことは、盆栽の世話をすることに似ている」。創作と恋愛の不可能性をミニマルな文体で綴る珠玉の二篇。

【著者紹介】
1975年サンティアゴ生まれ。詩人として出発し、2006年、小説第一作『盆栽』でチリ批評家賞、チリ図書協会賞を受賞。第二作『木々の私生活』とともに国内外で高い評価を受ける。『盆栽』はチリで映画化され、今年のカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品された。最新作は『家に戻る方法』(2011)。

内容説明

チリの首都サンティアゴに住む、作家志望の若者フリオ。学生時代、彼にはエミリアという恋人がいた。彼女と過ごした日々、二人が読んだ本の数々、現在フリオが書く小説「盆栽」の構想、そしてエミリアの死…メタフィクション的かつ斬新な語りと、生と死をめぐる即物的なまでの描写が胸を打つ(『盆栽』)。ある晩、絵画教室から戻らない妻ベロニカを待ちながら、幼い義理の娘ダニエラを寝かしつけるために自作の物語「木々の私生活」を語り聞かせる日曜作家のフリアン。妻は帰ってくるのか、こないのか。不意によみがえる過去の記憶と、彼と娘の未来が、一夜の凝縮した時間から広がっていく(『木々の私生活』)。樹木を共通のモチーフとして、創作と書物、失われた愛、不在と喪失の哀しみを濃密に浮かび上がらせる。深い余韻を残す、珠玉の二篇。

著者等紹介

サンブラ,アレハンドロ[サンブラ,アレハンドロ] [Zambra,Alejandro]
1975年、サンティアゴ生まれ。詩人、作家、批評家。10代のとき、エズラ・パウンド、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルセル・プルーストらに多大な影響を受ける。二冊の詩集を発表したのち、2006年、小説第一作『盆栽』が大きな反響を呼び、チリ批評家賞、チリ図書協会賞を受賞した

松本健二[マツモトケンジ]
1968年生。大阪大学言語文化研究科准教授。ラテンアメリカ文学研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miyu

58
コラージュのようなシーンの連続で私の好みとはかなり違った。特に「盆栽」は最初はかなり読むのに戸惑ったから手放しで好きとは言えない。でも「木々の私生活」のダニエラの短い回想シーンからなる章を読み始めて意外にも印象が変わった。このふたつの物語は独立しているのではなくて繋がったひとつの話のようだ。まずは喪失の事実から始まる。いなくなるのは大切な(あるいは大切であった)女性だし、それをつらつらと思いつづるのは何となく弱々しいフリオ(フリアン)だ。そして喪失と現在(今)を繋ぎ止めるのがダニエラだったのかもしれない。2015/04/11

kana

54
たとえば引っ越し後の家にウィンターソンの本を手土産に友人が訪れ、主人公をポールオースターの読みすぎだとからかうことや、仲睦まじいカップルがベッドサイドで『金閣寺』を一緒に読み、愛を深めることが、ほぼ地球の裏側のチリで繰り広げられているという、その感覚の近さにわくわくする。この気持ちがわかる方に、ぜひとも薦めたい作品です。訳者の後書きにもあるように南米文学のイメージを覆す、氷上を滑るように軽やかで淡白な文体を用いて、愛やその喪失や死や夢を紡ぎ出す、その妙に魅せられます。私は特に『木々の私生活』が好みです。2013/09/29

りつこ

38
面白い!ラテンアメリカの印象を覆す、静かで繊細な筆致。文学好きで奥手な主人公が作者のイメージと重なる。言葉数は多くないけど内面の厚みを感じさせて、なんとも魅力的。また文学好き、創作の裏側などが散りばめられているのも楽しい。特に「木々の私生活」が好き。最後の章がなんだか泣けるほどいい。2013/11/07

ネムル

32
愛にまつわる距離感と時間とを描く文体がミニマムに刈り込まれた「盆栽」的とも、陰画的とも。両編共に好きだが、あまりにチャーミングな恋愛小説「盆栽」推しで。「これからはスペイン人のように〈フォジャール〉しよう、誰かとセックスするとか、誰かと寝るとか、誰かとやるとか、そういうのはもうなし」「フリオがエミリアについた最初の嘘は、マルセル・プルーストを読んだことがあるというものだった」「その同じ夜、エミリアはフリオに初めての嘘をつき、その嘘もまた、マルセル・プルーストを読んだことがあるというものだった」に悩殺された2013/11/28

壱萬弐仟縁

27
2006年初出。生き方を変えてくれる人、生活を壊してくれる人と出会って初めて、人生は意味をもつ(30頁)。二人は、深い愛のしるしに盆栽を買う。そのあとすべてがだめになるが(69頁)。小宇宙としての盆栽人生。盆栽は生きた木と器からなる。調和が求められる。鉢との一体化(81頁~)。盆栽の世話はもの書きと似る(82頁)。訳者あとがきによると、彼は芥川、漱石、三島由紀夫、大江健三郎、安倍公房を好むようだ(209頁)。日本人らしい外国人なのだろう。川端康成も引用されているという。 2014/11/18

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