出版社内容情報
語源から見えてくる語同士の隠れた関係性
「読む」「法律」「伝説」が同じ語源? 「働く」は「3本の棒」から生まれた? 語彙の間の隠れた関係性を、語源から解き明かしていきます。取り上げた語は2200以上。膨大なスペイン語の語彙も、語源に立ち返ると意外と限られた数に収束することがわかります。アラビア語借用語や実は否定に由来する語彙などコラムも充実。巻末には語根一覧も付しました。既知の単語はもちろん、新たに出会った単語の成り立ちを想像するのにも役立つ、あなたの知的好奇心を刺激する一冊です。
内容説明
「読む」と「法律」と「伝説」が同じ語源?「働く」は「3本の棒」から生まれた?語同士の隠れた関係性を語源から解き明かす。
目次
1 基本動作を表す自動詞に由来する語彙
2 基本動作を表す他動詞に由来する語彙
3 状態変化に関する語彙
4 発生・自然・状態に関する語彙
5 人間集団・身体部位・人間心理に関連する語彙
6 知覚・認知・発話・思惟・信仰に関する語彙
7 法・権利・義務・誓約に関する語彙
8 社会制度・道具・生活習慣に関する語彙
9 数・分量・価値・抽象概念に関する語彙
著者等紹介
岡本信照[オカモトシンショウ]
京都外国語大学大学院修士課程修了。現在、京都外国語大学外国語学部教授。専門はスペイン語史、言語思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
94
著者は京都外国語大学教授。言語の成り立ちは語源から。それを知ると言語の背景にある文化史もわかる。スペイン語は話せないが、2200語以上の語彙を160種類の語源が載る。多くはラテン語由来だが、ギリシャ語起源もあり、409年〜ゲルマン語起源、711年〜アラビア語起源、語尾がjで終えるカタルーニャ語起源、新大陸発祥の借用語第一号タイノ語からのカヌーcanoa、アステカ・ナワトル語からトマト、インカ帝国ケチュア語由来ジャガイモpatata、南米グアラニー語由来タピオカtapiocaなど、言語の背景の歴史が知れる。2021/11/27
geromichi
7
少し高いけれど、スペイン語を勉強している人は読んだ方が良いと思います。単語を覚える際に、その語源やイメージが掴めるので、頭に入りやすくなります。例えばアラームのスペイン語であるalarmaの語源は、¡Al arma!で「武器を取れ!」から来ているそうです。確かに携帯電話のアラームから、それくらいの切迫感を感じてしまう今日この頃です。2022/04/02
Nori
3
面白かった。でもラテン語知らないと難しい。頁を進めると前の頁のこと覚えてない。 それじゃーダメじゃん www2023/01/12
naoto
1
読みでがあったというか、時間がかった。興味深い勉強本ということで、じっくり読んだかな。ヨーロッパの言語の歴史といっていい、語源の話。語源を知ると単語を覚えやすいし、言語理解も深まるし、言語学習にはもってこいの本だね。2024/03/22
genthe184
0
いろいろ分かりましたよ〜。その都度考える感じ。2023/07/07