出版社内容情報
漱石、芥川、太宰もまねた、名オペラの原作
オペラで有名な「カルメン」ですが、実はその原作は夏目漱石ら日本の近代作家も手本としたほど。わずか10篇たらずの作品で「短篇の名手」と呼ばれたメリメの文章を、原文の抜粋で読んでいき、傑作の秘密を探ります。原文、注、訳文、「読解のポイント」が読みやすくレイアウトされています。ミカエル・フェリエ氏のすばらしい朗読で、音声でもお楽しみいただけます。
柏木 隆雄[カシワギ タカオ]
著・文・その他/編集
内容説明
オペラとなって喝采を博し、日本の近代作家たちのお手本となった短篇の名手、メリメの傑作。
目次
第1章(物語の始まり;山賊との出会い ほか)
第2章(コルドバでの水浴;河畔の美女との邂逅 ほか)
第3章(ドン・ホセの告白;カルメンとホセの最初の出会い ほか)
第4章(スペインとジプシー;ボヘミアンの性質 ほか)
著者等紹介
柏木隆雄[カシワギタカオ]
大阪大学大学院博士課程単位取得、パリ第7大学博士。大阪大学名誉教授。現在、大手前大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
OZ
13
戯曲「カルメン」の原作本。夏目漱石が評した通り・・・の書き方だなぁと思う反面、小説で存在するならこの方法で良かったのかもとも思わされる作品。 内容は戯曲「カルメン」と殆ど同じだけど、左側の頁はフランス語(フランス語版CD付き)で、右側が日本語で記載されていて、注釈なども詳しく書かれていてフランス語のお勉強になるかも。 読んだ後にはスペイン語料理🍳が食べたくなるのでご注意下さい。2021/10/16
paluko
8
(読んだのは日本語パートのみ)夏目漱石の『三四郎』にこのカルメンが影響を与えているとか、太宰治が「呼ぶときには来ないで、呼ばない時にやってくる女と猫~」という一節を気に入って自作のあちこちに使っているとか、巻末の「プロスペル・メリメ年譜」にもさらっと「1827年24歳 5月、ラコスト夫人の愛人となる」「1828年25歳 1月、ラコスト夫人の夫と決闘」とか穏やかならぬ記述があったり、いろいろと中身の濃い本。このシリーズ他にも「赤と黒」「ゴリオ爺さん」「ルパンの告白」などあるらしく機会があれば読んでみたい。2026/01/26




