からだとはなす、ことばとおどる

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からだとはなす、ことばとおどる

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084939
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「あたりまえに失われていく毎日をひきとめたいと書くことは、だいそれた望みと思う」。ふれる、まつ、うたう、なく、わすれる、きく

〈わたし〉のからだの声を聞く
 「あたりまえに失われる毎日をひきとめたいと書くことは、大それた望みだと思う」
 ふれる、うたう、なく、わすれる、きる、はしる、かく……22の動詞をめぐって紡がれる文章は、自身の身体と心にまっすぐ向き合い、ときにばらばらになりそうなそのふたつを言葉でなんとかとり結ぼうとする、ささやかだけれど果敢ないとなみ。ひとつひとつ丁寧に重ねられていく言葉から、日常が非日常となり、色彩は華やぎ、五感は研ぎすまされる。
 「なんだか、生きてるなと思う。きのうきょうと、ビックリするくらい生きてるなと気がついて、だれもいない女湯でふとももを揺らした。はだかで泣くと、とても軽い。赤ん坊というのは、もっとも勇敢な生きものだな。あんなにちいさくて、だれとも知らずに泣いているんだから」
 ときにドキッとする描写や、微妙な女心も顔をのぞかせる、独特のことばの「肌触り」。けっして〈わたし〉とは言わない石田千の〈わたし〉が、抑制の利いた文章ながら、いままでで一番自分をさらしている。22枚の章扉を飾る石井孝典による著者の写真にも、本人も気づいていない〈わたし〉が写っている。

ふれる
わたる
ふりむく
なおる
えらぶ
はしる
はなす
まつ
うたう
わすれる
なく
おちる
かく
きる
かえる
おす
ひく
とぶ
ねる
やむ
きく
おどる

【著者紹介】
1968年福島県生まれ、東京育ち。國學院大學文学部文学科卒。「大踏切書店のこと」で、2001年第1回古本小説大賞受賞(のちに『あめりかむら』所収)。エッセイに『踏切趣味』『平日』『店じまい』『役立たず、』『みなも』『きつねの遠足』『夜明けのラジオ』『もじ笑う』『唄めぐり』など、小説に『あめりかむら』『きなりの雲』『バスを待って』『家へ』がある。

内容説明

ふれる、うたう、なく、わすれる、きく…身体と心を言葉でとりむすぶ、22篇。

目次

ふれる
わたる
ふりむく
なおる
えらぶ
はしる
はなす
まつ
うたう
わすれる〔ほか〕

著者等紹介

石田千[イシダセン]
1968年福島県生まれ、東京育ち。國學院大學文学部文学科卒。「大踏切書店のこと」で、2001年第1回古本小説大賞受賞(のちに『あめりかむら』所収)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nico🐬波待ち中

92
石田千さんが選んだ22の動詞から石田さんの日常を垣間見るエッセイ。最初の「ふれる」と最後の「おどる」が特に印象に残った。心身とことばには時差がある。こころに思い描いていることをそのままことばにするのは難しくて、ついつたない飾りをつけてもがいてしまう。この不器用さ率直さが石田さんの好きなところであり、共感するところでもある。そして無心になって軽やかに「おどる」石田さんが目に浮かぶ。表題のように石田さんの素直なことばがふんわりと散りばめられた文章により、読んでる私もとても心穏やかになれる。2018/01/31

emi

53
こころとからだ、ことばはどちらと仲良しなのか。この本がエッセイだと気付いたのは、半分くらい読み終わってから。小説と同じ文章に、少し戸惑い、でも弾む。初めて石田さんの本読んだとき、なかなか慣れなかった。でも今は、この文章の稀有さを感じられるくらいには親しくなったと思う。石田さんの目からみた世界は、写実的だといつも思う。余分なものがあまりなくて、冷静な感じ。冷たいのではない。ユーモラスでもある。少しわかりにくいけれど。読みながらあちらこちらへと世界を行き来している間に、ことばはどこかへ行ってしまった。2016/06/13

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

40
石田千さんの22の動詞をめぐるエッセイ集。私は~~と思った。のような主語(私)が無い文章がこの方の特徴なので、時々、読んでいて迷子になる感覚がある。「~~な私。」などと「私」連発されると引いてしまうので、極力「私」の影の無い石田千さんの文章が好もしく感じる。2016/06/08

くさてる

25
まったく知らない著者だったけれど、題名に惹かれて中身をパラ見した。使われている言葉の柔らかさと同居する甘えさせてくれない感じが、いいなと思って読んでみた。詩や短篇小説に近いけれど、そこまで出来上がった作品感はなく、もっとどう受け取ってもいいように隙のある言葉が、でも、とても心地よくしっくりとくる。よくある生活を丁寧に暮らす系の言葉かと思って油断していたら、とんでもないところに言葉が届いて涙が出た、とても寂しく、とてもいい。届かない言葉で丁寧に編まれた文章が、とても心に響く。素敵な本だと思う。2017/01/31

青豆

19
ふれる、うたう、なく、わすれる、きる、はしるなど、22の動詞をめぐって紡がれるエッセイ。自身の身体と心にまっすぐ向き合い、時にばらばらになりそうなそのふたつを言葉でつなぐこと。それはささやかだけど、少し難しい。身体は何よりも雄弁。言葉を選ばなくても、身体は心より先に言葉を発している。身体からの声に耳を傾ければ、自然と言葉が踊りだす。ステップの様に、ひとつひとつ丁寧に重ねられていく言葉が、日常に彩りを与える。石田千さんらしい独特の言葉の「肌触り」。温かいけれど、どこか寂しい。2017/01/28

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