危険な道―9.11首謀者と会見した唯一のジャーナリスト

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560084885
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

世界の諜報機関さえ居場所を知らなかったアルカイダ幹部と48時間過ごした元アルジャジーラ記者がついに9.11の真相を語る。

【著者紹介】
エジプト出身。アラブ世界でもっとも有名なジャーナリストのひとり。BBC記者としてボスニア戦争を取材するなど、現場報道で経験を積んだ後、アルジャジーラの設立に関わり、調査報道番組「極秘」を担当。アラブ世界ではまだ定着していなかったテレビ調査報道ジャンルにおける新たな道を切り開いた。

内容説明

首謀者みずからが9.11の真相を語る。世界の諜報機関さえ居場所を知らなかったアルカイダ幹部と48時間過ごした元アルジャジーラ記者の証言。

目次

第1部 アルカイダへの道(未知への招待;ボールは転がる;ロング・キス・グッドナイト;神はあなたを許します;安全な家へ ほか)
第2部 未知への越境(旅の始まり;伝令係と計画B;ここに、ハーリド・ブン・ワリード;レバノンのトラボラ;越境直前 ほか)

著者等紹介

フーダ,ユスリー[フーダ,ユスリー] [Fouda,Yosri]
エジプト出身のユスリー・フーダは現在アラブ世界でもっとも有名なジャーナリストのひとり。BBC記者としてボスニア戦争を取材するなど、現場報道で経験を積んだ後、アルジャジーラの設立に関わり、調査報道番組「極秘」を担当。アラブ世界ではまだ定着していなかったテレビ調査報道ジャンルにおける新たな道を切り開いた。2002年には、9.11の計画実行を指揮したアルカイダ幹部のインタビューという大スクープで世界を揺るがした。その後2009年にアルジャジーラと抉を分かち、エジプトの民放テレビで報道討論番組の司会者として成功するが、エジプト政変以降のマスコミの在り方に批判的な立場を取り、現在はテレビ業界から離れている

師岡カリーマ・エルサムニー[モロオカカリーマエルサムニー]
1970年、エジプト人の父と日本人の母のもと、東京に生まれる。子供時代は日本とエジプトを行き来して過ごし、中学校入学から大学卒業まではエジプトで暮らす。カイロ大学政治経済学部卒業後、ロンドン大学音楽学士取得。現在はNHKラジオ日本の国際放送でアラビア語キャスターを務めるほか、獨協大学、慶應義塾大学で非常勤講師として教鞭をとる。メゾ・ソプラノとして時折コンサート活動も行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

114
文章は読みにくい。彼自身が体感したことを整理整頓せずに書いた感じ。結局は、前書きが一番彼の言いたいことだったのではないか。作者はエジプト国籍でイギリスの旅券も持つアルジャジーラの記者だった。気概のあるアルジャジーラの責任者は、アメリカらの圧力でやめてしまい、会社は変わった。イスラムの協力者に対する欧米の冷たさ。アルカイダらの指導者の理解しがたい論理。後半はイスラム国の誕生を見るようで戦慄を覚えた。2016/07/31

yumiha

30
アルカイダちゅうたら、残忍なテロリスト集団やん。そないなところに招待(?)されたかて、なんぼジャーナリストや言うたかて、一人でインタビューに出かけるんやなんて、無茶やわ。でも、そのときのことを本に書いてはるんやし、無事帰還できたんやね。よかったと思ったら、帰還してもトラブルが待っていた・・・。イスラム圏の人々が、アメリカを含めて西洋圏の国々をどう捉えているのかを考えさせられた。明治維新の「西洋に追いつけ追い越せ」の日本の流れとは全く違う、西洋との対決が歴史的に降り積もっていたのだと思わされた。2020/06/21

BLACK無糖好き

10
著者はエジプト出身でアルジャジーラの設立にも関わったアラブ世界でも有数のジャーナリスト。本書の第一部では9.11同時多発テロの計画実行を指揮したアルカイダ幹部のインタビューを行うまでとその後の経緯。第二部では2006年にシリアからイラクへ不法入国し、ある武装勢力の取材を試みたまさに危険な道中記が描かれている。のっけからサスペンスドラマを見ているようなスリリングな展開で一気に引き込まれました。著者の人を見抜く力にも感嘆。またアマゾンでも読める森達也氏の推薦文もいかにもこの人らしい力の入り方です(^_^;) 2016/04/16

チェアー

8
取材者がこんな大ネタにぶつかったら、取材協力者との関係はどうしてもこちらが弱くなりがちだろう。そこは筆者は相手に敬意を持ちつつも対等という原則を曲げなかった。記者やレポーターの仕事を突き詰めていくと、生命の問題に突き当たる。生命を優先するのか、リスクを承知で突っ込むのか。筆者のぎりぎりのバランス感覚は素晴らしい。ただ、全般的に訳が悪いのか、全然乗り切れない。時間の前後や登場人物の動きが見えにくく、没入できなかったのは残念。2016/04/29

kurupira

6
ジャーナリズムでは中立さが求められるが、突き詰めると対象との距離感なのだと思う。専門知識や公平性を保つ人物像など作者の資質が窺いしれる。テロリスト、イスラム、、特に日本人など他の国籍の文化・日常では理解できない者へ世界的に伝える時は極めて重要だと感じた。意外なのはアルカイダ側がそれを理解して作者を選択しているこが興味深い。それにしても、すごい体験、、命懸けの冒険だった。2018/09/24

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