ミステリ・フロンティア<br> 蝶として死す―平家物語推理抄

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ミステリ・フロンティア
蝶として死す―平家物語推理抄

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488020125
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

平清盛の配下である童子・禿髪は、なぜ惨殺されたのか? 首のない五つの死体から、どうすれば探している人物を特定できるのか? 帝の庇護下にあった寵姫を、どのようにして毒殺したのか? ――不可思議な謎に挑むのは、清盛の異母弟にして一族の裏切り者・平頼盛。平安時代ならではの、前代未聞の新しい謎を描いたと話題を呼んだ、第15回ミステリーズ!新人賞受賞作「屍実盛(かばねさねもり)」など5編を収録。新鋭が贈る歴史ミステリ連作集(受賞時の齊藤飛鳥名義より変更)。

内容説明

寿永二年(一一八三年)。源氏の木曾義仲軍から逃れるため,平家一門は都を捨て西国に落ち延びた。しかし、異母兄・清盛に疎まれ、折り合いが悪かった平頼盛は一門と決別。義仲の監視を受けながらも、妻子やわずかな家人と共に都に留まっていた。そんな頼盛に、彼が一門きっての知恵者であると聞きつけた義仲は、意外な頼み事を申し入れてきた―『平家物語』や謡曲『実盛』にも取り上げられている実盛の最期を題材にした、第十五回ミステリーズ!新人賞受賞作「屍実盛」ほか、全五編収録。清盛が都に放った童子は、なぜ惨殺されたのか?高倉天皇の庇護下にあったはずの寵姫は、どのようにして毒を盛られたのか?平家の全盛期から源平の争乱へとなだれ込んでゆく時代に、推理力を武器に生き抜いた頼盛の生涯を描く、歴史ミステリ連作集。

著者等紹介

羽生飛鳥[ハニュウアスカ]
1982年神奈川県生まれ。上智大学卒。2018年「屍実盛」で第15回ミステリーズ!新人賞を受賞。『平家物語』や謡曲『実盛』にも取り上げられている斎藤別当実盛の最期を題材にした同作は、特異な状況下での「被害者当て」を描いた本格ミステリとして高く評価された。2021年同作を収録した連作短編集『蝶として死す―平家物語推理抄』でデビュー。歴史小説と本格ミステリの巧みな融合を追求する、期待の新鋭。また、児童文学作家としても活躍している(齊藤飛鳥名義)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

163
平清盛は有名だが、異母弟の頼盛を知る人は少ない。彼が知恵と推理力を武器に源平動乱期を生き抜いたとの設定は、単なる歴史ミステリにとどまらず激動の時代に人はどう歩むべきか問いかける。兄清盛や源義仲、頼朝に北條時政ら当代の驕れる権力者から無理難題を押しつけられ苦境に立たされた中で、家族や家人を守るため必死に考えを巡らせ続けた。つまり頼盛の推理は犯罪捜査ではなく生きるための戦いであり、政治という巨大な暴力に対抗するための頭脳戦に他ならなかった。生を全うし息子を生き永らえさせた頼盛は、最後は歴史の勝者となったのだ。2022/03/02

ちょろこ

120
一石三鳥の一冊。平家物語ロスも鎌倉殿ロスも埋めてくれて、ミステリも楽しめた、自分にとっては一石二鳥ならぬ一石三鳥歴史ミステリ。主役は平清盛の異母弟、平頼盛。彼を一門きっての知恵者に据え、光る推理力を武器に難事件を解決し生き抜く姿がなんとも魅力的で鮮やかだった。清盛に疎まれようとも、家族のために一門のために…の情がここでも感じられて感無量。そして何よりも源頼朝に対しての毅然とした物言いに胸のすく思い。大姫の心に寄り添い行く末を願う姿に思わず涙した。二転三転の難事件はくるりひらり扇のような翻しを感じる面白さ。2023/05/06

榊原 香織

78
平氏の中でも影の薄い平頼盛が主人公。 この人は清盛の異母妹でありながら一門と決別、源頼朝の庇護をうけることになった人だそう(恩人、池禅尼の息子だから) 優れた推理力で謎を解き明かす。 でもそこはかと寂しい 境遇ゆえか? 推理連作。 NHK大河と時代が被る2022/06/12

けろりん

77
『平家物語推理抄』の副題を戴くこの作品は、平清盛が太政大臣に任ぜられ、平家一門が栄耀栄華を極めた時代から、壇ノ浦に滅亡するまでの時の流れと戦乱の中で生じた六件の謎を軸に、一人の男の生き様が描かれる。探偵役である主人公は、平頼盛。幼児期から鳥辺野の埋葬地に遊び、屍の身元や死因当てに長け、権謀術数渦巻く都で処世の術を磨く、平清盛の異母弟にして、池殿流平家の家長。幼き頼朝を助命した功績により、源氏の世に家名を残し、一族を守り抜いた彼の孤独な戦い。怯懦な貴公子の仮面の下で育まれた幼虫は、蝶となり、新しき世に舞う。2022/01/20

星落秋風五丈原

74
平家は一族揃って滅んで行き、源氏は一族争い合って、やはり滅びていく。しかし平家で生き残った人物がいた。池殿こと平頼盛である。生母池禅尼が頼朝の命乞いをした縁で頼朝に厚遇され、平家滅亡後も宮廷に出仕するが、今度は頼朝と対立した後白河院から敵視される。生き残る側も、その時々の権力者の機嫌を取らなければならないため、いろいろ大変だ。ミステリーが主眼だが、頼盛が対峙する時の権力者との関係もサブストーリーとして描かれる。前半は清盛、後半は頼朝と対峙する。2024/03/16

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