デイヴィッド・ヒューム―哲学から歴史へ

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デイヴィッド・ヒューム―哲学から歴史へ

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  • サイズ B6判/ページ数 208,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084854
  • NDC分類 133.3
  • Cコード C0010

出版社内容情報

誰も論じることが出来なかった『イングランド史』に分け入り、哲学から歴史へ向かった巨人の足跡を初めて明らかにした決定版評伝。

歴史に向かった哲学者の軌跡

 デイヴィッド・ヒュームの名を知らない者はいないだろう。ジャン=ジャック・ルソーやアダム・スミスとの華やかな交流(スミスはヒュームの存在なしには存在しなかった!)に象徴されるように、彼は18世紀啓蒙主義哲学の輝ける主役と言っていい存在である。
 ただ、意外なことにその実像はこれまでほとんど知られてこなかった。本書は『アダム・スミスとその時代』を著して初めて等身大のスミスを分かりやすく提示した著者が、ヒュームの全体像に迫る好著である。
その際、著者が重視するのは「印刷機から死産」した『人間本性論』ではなく、日本では(そして本国でも)ほとんど誰も取り上げてこなかった『イングランド史』である。
 こうした重心の移動によって浮かび上がってくるのは、〈哲学〉から〈歴史〉へと向かった巨人の姿であり、またそうした営為を生んだ彼の時代である。
 ヒュームに対する評価は、かつてないほど高まっているが、スコットランド啓蒙研究の第一人者による本書は、まさにその中心に位置すると言っていい。今後数十年の座標軸となる決定版。

まえがき
    年表

    プロローグ
第一章 生涯と著述
第二章 政治、洗練、文人たち
第三章 懐疑論、科学、人間の自然史
第四章 イングランドの歴史に向けた哲学者の思惑
第五章 『イングランド史』・その一――ステュアート王家と〈比類なき国制〉の起源
第六章 『イングランド史』・その二――テューダー王家と初期イングランド史
第七章 哲学、歴史、『イングランド史』

    訳者あとがき
    註と文献
    索引

【著者紹介】
アバディーン大学、ケンブリッジ大学に学び、1967年、ケンブリッジ大学でPh.D.を取得。1965年にエディンバラ大学講師に就任し、後に同大上級講師を務める。現在、同大名誉フェロー。1970年代以降、スコットランド啓蒙研究を一貫してリードしてきた。イグナティエフ・ホント編『富と徳』(未来社)の著者の一人。本書のほか『アダム・スミスとその時代』(白水社)がある。

内容説明

忘れ去られた大著『イングランド史』に分け入り、哲学から歴史へ向かった巨人の足跡を初めて明らかにした決定版評伝。

目次

第1章 生涯と著述
第2章 政治、洗練、文人たち
第3章 懐疑論、科学、人間の自然史
第4章 イングランドの歴史に向けた哲学者の思惑
第5章 『イングランド史』・その一―ステュアート王家と“比類なき国制”の起源
第6章 『イングランド史』・その二―テューダー王家と初期イングランド史
第7章 哲学、歴史、『イングランド史』

著者等紹介

フィリップソン,ニコラス[フィリップソン,ニコラス] [Phillipson,Nicholas]
アバディーン大学、ケンブリッジ大学に学び、1967年、ケンブリッジ大学でPh.D.を取得。1965年にエディンバラ大学講師に就任し、後に同大上級講師を務める。現在、同大名誉フェロー。1970年代以降、スコットランド啓蒙研究を一貫してリードしてきた

永井大輔[ナガイダイスケ]
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。2003年から05年にかけてオックスフォード大学に留学。現在、法政大学および武蔵大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

左手爆弾

3
哲学や政治に関する著作を通じて人間の本性を描き出そうとしてきたヒューム。しかし、それだけでは十分な読者を得られなかったし、人間の漸次的発展を重視する彼の立場を確固たる論拠をもって示せたわけではない。そこにきての、彼の立場——修正主義的で、文化の洗練(politeness)に重きを置いた——から書かれた『イングランド史』である。ヒュームは理性に対しては常に懐疑的だ。人間は想像の宇宙に埋没している(p.68)。政治とその歴史もまた、そうした宇宙なのであり、それを描き出すことが彼にとっての歴史記述であった。2016/07/21

matfalcon

1
日本でいえば家宣のころの人。こんな碩学を得た英国がつくづくうらやましい。2016/04/26

inu

0
帯には決定的評伝とあるが、伝記的要素は少なく、『イングランド史』を読み解き、歴史家としてのヒュームを描いている。『イングランド史』は生活のための余技ではなく、ヒューム哲学における必然的展開だった。2020/10/12

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